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2017年5月10日水曜日

日高中央農産物直売所ー仏子近隣1の繁盛店

   日高の高麗神社方向にJAいるま野の「あぐれっしゅ・日高中央」農産物直売所がある。仏子からだと約7.5kmほど。直売所の商圏は最低でも4~6kmにもなり、立地によっては15kmにもなる。鮮度、安全、有機性、珍しい品種・・・といった個性を求め、レジャーもかね遠くから来る客が多いからだ。このため7.5kmは決して遠いい距離ではない。

写真① 直売所の正面と駐車場
 

 「日高中央」のばあい、付近に高麗神社、巾着田という観光資源を持ち、かつ秩父や寄居方面に抜ける道路に面しており、「道の駅同様」の機能を備えている。このため開店以来繁盛し、内容の充実も進み、JA直売所の中の優等生の感がある。筆者も大規模化してあとの初代店長とは懇意になり、1時コダマスイカの産地(三浦半島の)を紹介したほどだ。今は5月で、ちょうどスイカ、メロンなども置かれている。

写真② 極太の珍しいダイコンと店内



 











  JAいるま野のなかでは最大規模といえそうで、売場面積はジャスト479㎡(145坪)、レジ5台、駐車76台+予備24台ほど=計約100台。ゴールデン・ウイーク中に2度行ったが、76台の駐車場はほぼ一杯。店頭には移動販売車や店頭売りのジェラードやおでんのテナントも出ており、すこぶる盛況。

写真③ 豊富な切り花コーナー














 野菜類はダイコン、カブ、ネギ、トマト、レタス、キュウリ、ノラボウの品揃えが特に豊冨で安い。ダイコンは見たことのないジャンボな太い物が1本150~200円。カブは1把150~180円、ネギ1束130~170円、トマトは3ケ・4ケもの330円、5ケ500円、キュウリ3本詰め150~200円・・・といったところ。ただ買い物をした主夫の話では「ノラボウやネギは煮て硬かった」の声があり、収穫適期についての注意が課題と言える。

 店内で目を引くのは切り花の豊富さだ。約50㎡(15坪)ほどのコーナーに100を超すバケツがあり、これに500束ほどと思う切り花が陳列されており、カーネーションはじめ美しさを競っている。1束180円、220円、380円、400円、540円他とプライスゾーンも豊富だ。

写真④ どこにも負けない野菜苗の種類


 











 店頭の屋根下スペースの33㎡(10坪)ほどでは、「いまが盛り」とばかり各種の野菜苗が50アイテム以上も売られている。これも当店の偉大な個性と言える。丸ナスが2本320円、3本480円、長ナス3本480円、5本800円。接ぎ木ナス2本580円、大玉トマト2本320円、3本640円。870円。桃太郎トマト2本320円、3本480円。4本640円。ピーマン2本320円。シシトウ2本320円。

 なお、直売所の隣の区画には手造り豆腐の「豆腐厨房日高店」があり、各種の豆腐料理・豆腐デザート的なものがある。休憩場所として寄るのもお勧めである。

仏子地区は気候もまた快適!

    仏子地区は、総合して住みやすい気候の土地と言る。日本の気象は西から東にうごいて行くが、西側に青梅の山々や秩父山系があり、雨雲や台風といったものを遮ってくれる。「今日も雨かな」「台風がひどいかな」なとの予想が出たときも、飯能、入間、狭山、所沢は天気だったり、台風に見舞われないこともままある。

確かに2016年8月22日の台風では入間市の不老川流域で水害が起きた。だが水害はこの時ぐらいで、ほとんど起きていない。入間川本流は最近水量が少なすぎるほど。河川敷が広く、運動場や公演に使われており、大雨が降っても河川敷に流れが拡がり、土手を超えることはまず考えられない。

雨量や日照時間は、入間市そのもののデーターはないが、気象観測点のある所沢市と、西側に山岳地帯がなく、太平洋岸の気候の影響下にある神奈川県の海老名市(県のヘソに当たる地区)を比べてみよう。表―1のように年間降雨量の2015年と2016年の平均で見ると、2016年8月の豪雨による飛びぬけた数字を含めても、所沢市は海老名市の82.8と少ない。例外の8月を除くと74.4%と約1/4も少ないことになる。

表―1 年間降雨量と月別推移

所沢市 

海老名市

A/B
/ 年
2015
2016
平均
2015
2016
平均B
1月
62.0
73.0
67.5
116.0
81.5
98.8
68.4
2月
39.5
52.5
46.0
56.5
112.5
84.5
54.4
3月
76.0
74.0
75.0
114.0
129.5
121.8
61.6
4月
82.5
84.0
83.3
125.0
153.5
139.3
59.8
5月
57.5
56.0
56.8
111.5
116.0
113.8
49.9
6月
154.0
116.5
135.3
137.5
164.5
151.0
89.6
7月
303.5
106.5
205.0
319.0
118.5
218.8
93.7
8月
184.5
450.5
317.5
117.5
323.0
220.3
144.2
9月
343.5
221.0
282.3
381.5
287.5
334.5
84.4
10月
47.0
47.5
47.3
48.0
89.5
68.8
68.7
11月
127.0
115.5
121.3
154.0
150.5
152.3
79.6
12月
53.0
78.0
65.5
121.5
99.5
110.5
59.3
合計
1,530.0
1,475.0
1,502.5
1,802.0
1,826.0
1,814.0
82.8
 サトイモはやや少なめの湿気のほうが美味になるが、入間、狭山、川越、所沢等のサトイモが高値で取引されることと無関係ではないはず。茶にも適した雨量のはず。

表-2 年間日照時間と月別推移

所沢市 

海老名市

A/B
/ 年
2015
2016
平均
2015
2016
平均B
1月
191.3
210.8
201.1
179.4
179.7
179.6
112.0
2月
177.2
158.8
168.0
165.9
161.1
163.5
102.8
3月
188.3
155.5
171.9
183.5
146.8
165.2
61.6
4月
151.5
152.4
152.0
146.7
131.9
139.3
109.1
5月
241.6
205.2
223.4
238.5
212.5
225.5
99.1
6月
131.3
134.8
133.1
130.8
124.8
127.8
104.1
7月
178.3
123.5
150.9
183.0
148.2
165.6
91.1
8月
133.8
153.4
143.6
151.2
172.9
162.1
88.6
9月
105.9
87.4
96.7
113.8
88.3
101.1
95.6
10月
180.9
121.2
151.1
182.0
107.1
144.6
104.5
11月
114.3
140.3
127.3
112.4
120.2
116.3
109.5
12月
171.5
201.3
186.4
133.2
183.5
158.4
117.7
合計
1,965.9
1,844.6
1,905.3
1,920.4
1,777.0
1,848.7
103.1
 表―2は日照時間である。これも海老名市を3.1%上回っている。天気の良さを物語る。特に10月~翌2月の秋・冬場の日照に恵まれ、この間厳しい寒さを感じないですみ、すごしやすい地域と言える。水は冷えにくく入間川沿いでは厳寒時に、温かい空気を運んできてくれる・・・という事実も体験している。

 ぜひ、新天地をもとめ仏子周辺地に移住してきてほしい。「やさしい気候」とともに「自然の素晴らしさ」も十分満喫できる。

追記 令和4年1月11日 大雪の朝
 10日の夜から11日の朝にかけ関東地方は大雪の可能性があった。私は朝のバイトをしており、バイトの日は6時半に車で仏子を立つが、この日は路面凍結で滑るのを防ぐのと、滑りで大渋滞が起きる可能性を考え6時に駐車場を出た。ところが入間市の幹線道路にはまったく雪がなく、それでも表面の凍結を心配してスローで走ったが、むしろ夜通し車が走ったためか路面は乾燥状態のように見えた。道路わきの枯れ草のうえにほんの少し雪が見られる状態だった。それが東隣の狭山市、所沢市、さらに川越市となると、幹線道路わきの歩道やその先の畑地は雪で真っ白であった。

   写真は狭山市と所沢市にはさまれた地帯のものである(入間市の写真は普段と変わらず、撮り損ねた)・・・やはり秩父や奥多摩の山や山にかこまれ、西からの風を遮るためか「入間は恵まれた気象条件にある」という私の説の正しさを実感した。