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2023年4月19日水曜日

日本人のすばらしさと弱さ―弱さの自覚と大谷翔平

 

                           礼儀正しく、順番を待ってきちんと行列もする。

野球のWBCやサッカーのワルドカップを通じ、日本人の①事後の会場や選手控室の清掃・整理整頓のすばらしさ、②対戦相手や仲間、観客への礼儀のすばらしさ、③選手の練習の徹底やその指揮者の科学性のすばらしさ・・・などが評価された。 

 だが日本人といっても、スポーツ選手とその観客への尊敬に酔いしれているだけではダメだと思う。日本人全体を必ずしも含んでいない。観光面でも「日本はどこも清潔」「日本人はどこでも親切にしてくれた」と評判。ただ清潔といっても「ガードレール」など公共物になると予算不足で行政も手を出さずサビや苔、落書きで実に汚い。また個人は「あれは公共物だから」とだれも美化に手をださな。外人への「親切」にしても、5人に1人が人助けに積極的だと外国人は「全体が親切」に思える。現実には誰にも助けてもらえず、不安のどん底にある母子家庭や病人1人の生活者も日本にはざらに存在する。また外国人対しては、語学に不得手な日本人は質問されても「困った、困った」と逃げ、実際には親切さがあっても、行動が一致しないこともある。手真似足真似で、どうにか質問に答えようとする「積極性が不足」な日本人は多い。 

下記は身近で使われる格言のほんの10例だが、日本人の持つ弱さを現わすものが多い。格言は世渡りのコツをあらわすものが多く、たいがいは「個人が得になる選択」を教えている。ということは「社会全体とすれば損になる選択」という側面が必ず隠されている。 

1.    赤信号 皆で渡ればこわくない

2.    石橋をたたいて渡る

3.    和をもって尊とする

4.    出る杭は打たれる

5.    寄らば大樹の陰 

6.    長いものに巻かれろ

7.    触らぬ神に祟りなし

8.    知らぬが仏 (やや異なるが:知らぬが花)

9. 沈黙は金なり

10. 衣食足りて礼節を知る

 例えば最初の「赤信号、皆で渡れば怖くない」は、約束ごとの青信号を無視し赤信号でも多数が渡れば、自動車等が突っ込むことはなく安全・・・ということ。これは中国ではやった言葉で、日本ではすでに死語に近いとされる。しかし、赤信号を選挙の「無投票」(民主主義の破壊)とすると、現在のように「選挙に行かなくても、それが多数ならば個人の名誉も失墜せず、自身の立場は安泰」との考えが広がり、ますます無投票が増えているのが日本ではないか(衆議院選挙を見ると昭和42年に無投票26.0%だったものが、令和3年では44.1%に)。面倒で、かつ自分の損得に直ちに関わってこないものには無関心・・・これも日本人の負の特徴である。 

 「石橋をたたいて渡る」は物事に対し、慎重のうえにも慎重に当たることだが、なかには「たたいて、なお渡らない人」も多いのが日本人である。慎重すぎれば、科学技術や経営における革新を阻む要因になる。 

 「和をもって尊とする」は、集団の各人が仲良く団結してこそうまく行く・・・の意味だが、反対の極にくるのが「出る杭は打たれる」ではないか。和を優先するあまり各人が批判めいたことを一切言わない。外国では「ずばずばと本音を主張する」のが当たり前の国が多い。本音を言わなければ、暴走や独裁も生まれ、組織の発展を阻んでしまう。シャンソン化粧品バスケット部員の大量脱退騒動なども、その一例である。 

もめそうなことには意見を言わない、態度を示さない・・・姿は、「知らぬが仏」「沈黙は金なり」「触らぬ神に祟りなし」にも通じるものがある。和は各人が自由にものを言える雰囲気や、もめごとにも積極的に参加する中で、形成されなければならない。多くが人が持つ従順さは、日本人の大きな欠点とみなすべきである。 

「寄らば大樹の陰」は力のあるものの傘下にいれば、身が守られる意味だが、「長いものには巻かれよ」とか「虎の威をかりる狐」に通じる。金の力、会社とか団体の権威の力から解放されることのない、一部日本人の短所でもある。やはり一人一人が勉強と実践を通じて個を磨き、1人1人がそれなりに自立した人格になっていくことが重要なのではないか。 

「衣食足りて礼節を知る」とは経済的にも満ちたりてこそ、礼儀も保てるとの意味だ。これは実態をよく表し、個人の損得と関係していない。一方で「武士は食わねど高楊枝」という諺がある。武士はたとえ貧しくとも、充分食べているかのように楊枝を高くくわえ威厳を保て・・・との意味だ。こちらは理想像を示し、私もそうありたいと努力してきた者である。自由業を長らく続け収入は不安定、時にお祝金、弔問金を考え、金銭的な礼を尽くせぬことも多かった。日本人は、礼節の面ではこだわる人が圧倒的に多く、WBC等での大谷ほかの選手、応援団の評価が高いのも当然である。 

ところで日本人の礼節へのこだわりは、徳川260年のなかで形成されたように思う。戦国時代であれば知略や武術に強けたものが評価された。ところが、戦争のない徳川時代では術に長けていても役立たず。武道の道の部分→礼儀作法の良否→人格が人を動かす力となる・・・との理解が進み礼儀がより重視された。この流れは町民にも伝わっていったのでは。明治以降は、特に体育活動の中でこの礼節が重視され(柔道・剣道などは礼に始まり礼に終わる)、スポーツをやる人は礼儀をより多く身に着けてきたように思う。大谷翔平さんはスポーツマンの親や兄弟からも多くを学び、その頂点にあるのでは。


ご意見があれば御寄せください。本欄に追加掲載をしても良いのであれば、

そのように書いてください。メール: jkondou@biscuit.ocn.ne.jp        近藤


2023年4月14日金曜日

黒紫のチューリップ&球根の色テープ

 

 私の管理する3つの花壇では、白→黄色→赤系とチューリップの花が咲き、最後の4月上旬~中旬になって黒紫のゴージャスな花が咲いている。咲く期の差は、あるいは球根の収穫期のずれかもしれないが、品種的な特性のようにも思う。



 

 














  

  

   

   いずれにしても、花の色とすれば気品に満ちているが、昆虫類に目立たない色。最後に咲き、虫を無理なく招き寄せているようにも思う(とは書いたが、ミツバチは黒いものを狙うと言う)。今年一斉に球根を収穫し来年植え付けたら、正しい結果が分かるかも知れない。

  なお、もともと黒紫の品種で八重のものがあり、「ブラックヒーロー」と呼ばれているようだ。是非見たいものだ。

 新発見 チューリップに関係した話だが、1球売りの球根には時に花の色をイメージするテープが巻かれている。このテープをはがさず植えるとよい。なぜなら球根が大きくなってもテープはその分伸び、開花後に掘り上げたときにも写真のとおりしっかり巻きついている。ために、翌年植える時に色を考慮することが可能になるからだ。


2024・4・20 今年も黒紫のチューリップは他の色が開花を終えた4月10日過ぎてから最後に咲いた。やはり遅咲きの品種のようである。

2023年4月3日月曜日

芝地のカラスノエンドウに注意―花のうちに除去

 

 今年は3~4月にかけ、我が団地の芝地にカラスノエンドウが大繁殖。昨年実をつけたものが、四方に飛散し「今年の大繁殖」を招いたに違いない。エンドウといっても、「カラス」の字がつくくらいで鞘が黒く、緑の芝地で実をつけると不調和で不気味。このため昨年一生懸命実の段階で、茎ごと除いたが、時すでに遅し。 

ことしは、3月中旬に清掃員さんが根本から刈ったのに、下旬にはまたまた5割くらいの背丈まで伸び、再刈込みを清掃員さんがしてくれた。2回ともに花が開いて間なし。グッド・タイミングである。 

いずれにせよ、私も暇があれば美しい花だけでも丹念に摘もうと思っている。実をつけさせてしまったら、来年はまた数倍も発生するからだ。実地に調べてみると一株に10ケほどの花をつけ、一鞘に約10ケの種を持つと見られる。とすると、ほっとけば来年はまた100倍返し。実際、この1年の経過を見ると、昨年の100倍ほども増えた気がする。花がきれいだと、ほっと置いてはとんでもないことになる。

写真:団地敷地のはずれ40Mほどで、45リットルのゴミ袋2.5杯分のカラスノエンドウがわずか2時間で取れた。種子にして楽に1万粒は超え、来年に大きな影響を与えるはず。

   花のうちに抜き、翌年の繁殖を抑えるべき雑草はほかにも多い。近年、大繁殖中のカタバミ、クローバー、裏白ハハコクサなどもその類である。