団子3姉妹と備長炭へのこだわり 地方創生
写真① 時間と曜日を確認していかないと、「売り切れました」になる。
平成元年に開業し、当時からTBSや日本テレビ、地元のケーブル局等が競って取材・放映し、地元では有名な団子屋さん。「あな味」は3人の娘さんの名の頭文字を採ったもの。このうち2人の娘さんが現在、店を守っている。
創業者のお父さんは市役所勤めの技術者だった。定年後、遊び心で「何かこだわった手仕事をしたい」と、この団子屋を始めた。だから住宅前の店舗は2坪ほどの小さなもので、現在も「売り切れ御免」の商法である。予約しておいて、11時半くらいまでに行かないと「本日売り切れ」の札にしかお目にかかれない。それだけよく売れる味自慢の店ということだ。
こだわりは、本物の備長炭を使って、じっくり焼き、うまさを引き出すことだ。開店前に夫婦して本場の和歌山県の備長炭の里を訪ね、炭の特性も充分掴んで帰ったようだ。なお「備長」とは優秀な炭を作った人の名前である。
原料は米粉だが、新潟ほかの「うるち米」を上手にブレンドし、団子のややザゴサゴ感を演出するよう荒めに引いてもろらっている。作業場を見させてもらったが、出来立ての団子4ケを串に刺し、赤い炎を発する白い備長炭の90cmほどの焼き炉にかざさせて行く。秘伝の醤油だれが塗られると、香ばしいさが狭い作業場に充満。
写真② たれを塗れば、作業場は香ばしさで充満。
団子4つを刺したものが、1本100円ぽっきりだから、きわめて手頃というより安い。すぐ持ち返って夫婦2人して、出来立てをハクハク。昼めし代わりだったが、味、香り、のど越しの3拍子揃いのため、1人3本を瞬く間に食べた。確かに評判通りのうまさだ。
本当のところ、毎日、しかも1日中売って欲しいが、当初からの限定日時の販売だから、無理は言えない。前・入間市長も大いなるフアンのようで、店内には「あな味」さん宛ての額が展示されていた。「客の鈴なり」と記してある。
写真③ 前市長の木下氏(喜乃志多)が贈ったおめでたい額
営業日: 月・火・木・金(水・土・日・祭日休み)
営業時間:8時半~売り切れまで
予約: 04-2932-0347・・・電話注文してから伺うのが確実。
場所: 中橋を渡り、すぐを左折、西武公民館前を行き100m先
写真:焼団子
令和5年4月14日(金)訪問
現在のお値段 焼団子4ケ1串 120円
草餅 1ケ 130円
柏餅 1ケ 140円・・・4月末販売開始予定
写真:昔と変わらぬ構え 「売切れ」の札