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2017年1月31日火曜日

マルチングで雑草退治や苗の生育促進


   家庭菜園を持つ方はぜひ知っておくべきこと。

植物を植えた土の表面を、腐葉土や堆肥、敷き藁などの有機物や、プラスチックフイル ム等で覆うことをマルチィングという。略してマルチとも呼ぶ。

マルチングは地表からの水の蒸散を抑え乾燥を防ぐとともに、地温を高めたり、地温が急激に変化するのを抑える効果がある。冬には防霜効果や保温効果もあり、苗の良好な生育が期待できる。光を反射するシルバーマルチを用いれば、地温の上昇を防ぐことも可能で、夏越し対策になる。

マルチングは葉の汚れを防ぎ、病気になりにくくする効果もある。土や肥料成分の流失防止や、雑草の繁茂を防ぐこともできる。

有機農家などは、農薬の散布をなくすため、収穫後の麦わらや野菜の葉などを刈り倒して畑を覆い、雑草を抑える植物によるマルチングも盛んに行っている。(姫野)


2017年1月29日日曜日

仏子の稲荷神社-道路脇や庭内に多数!

  仏子地区を散策していると、赤く塗られたごく小さい稲荷神社が目に付く。道路端や庭先の一隅に何気なく祭られている。稲荷神社は京都市の伏見稲荷大社が本社とされるが、全国に32,000+アルファーと無数にあり、仏子地区で見かけるものは、この「+アルファー」に属するものである。伏見稲荷から直接主祭神として分祀されたものとしては、久保稲荷神社や上小谷田の中野原稲荷?がある。
写真①新久の交差点近くの道路に面した稲荷神社
写真② 新久の住宅地内の稲荷

「稲荷」はイネを表し、もともとは穀物や農業の神様であるが、これが商業や工業にまで拡大解釈され、江戸末期~明治時代には農業・商業・工業の安泰を願う庶民の間に急速に広がったようである。仏子周辺部の野田や神久などに稲荷神社の小祠が多いのも、これらの地区がそれだけ農業や商工業が発達していた証と思われる(神に守って欲しい繁栄があった)。中には赤く塗られていない小祠も結構ある・・・これはどう捉えるべきか分からない。
写真③ 新久の道路に面した空き地の稲荷
写真④西武図書館-アミーゴ間の駐車場にある稲荷


なお、稲荷神社にはキツネの像も置かれているのが普通だが、稲穂がキツネの尻尾に似ていることから、稲荷神社の警護役に抜擢されたようだ。稲荷神社のお供えとして、コメの俵に似せて油揚げで包んだものが使われ、後に「稲荷寿司」と呼ばれるようになった。三角形の形がキツネの耳に似ているから・・・との説もある。
写真④  屋敷内の小祠ー稲荷神社ではないはず。新久や元加治にある


2017年1月27日金曜日

仏子周辺の自然環境と歴史資産を生かそう!

    平成29年度は、地方創生が国の施策になる「元年」である。しかし、他所の住民を移住させれば地元に活力が生まれる・・・と言うものではない。地元に職場ほか住むことのメリットがあり、若い世代の人が自然と移住し、子育てが活発に行われ、将来的にも人口が維持されることだ。また観光の場もあって外部の客が流入することだと思う。

 住むことによるメリットのある地域とは、子育てがしゃすい施設(保育所や学校、公園等)もさることながら、自然の環境もある。仏子・野田・金子地区には入間川があり、そこには遊歩道やグランドもあって、春にはサクラ、6月にアジサイ、9月には彼岸花、秋には北岸の元加治寄りにコスモスが一杯である。入間川の広い河原で、野球やテニス、ゲートボールなど数々のスポーツができ、8月に祭や花火大会も行なわれる。

 入間川の南には加治丘陵が走り、ヒノキやスギがこんもりと茂り、展望台からは金子の茶畑を挟んで、東京の市街地も遠望できる。毎日のジョギングを、丘陵越えと決めている人にも多数で会う。
森林ボラティアのグループが十数組もあって、それぞれの担当林地の下草刈りなども行われている。

 自然環境にすこぶる恵まれているのが仏子地区である。学級崩壊が盛んに報道されているとき、地元小学校で「入間川の素晴らしさを話してくれ」と、1時間の授業を担当したことがある。授業のあと担任の先生は、「うちの学校では、周囲の環境がよく、生徒も温和に育ち、学級崩壊とは無縁です」と自慢していた。

 古代の遺跡、中世以後の神社・仏閣も多い。地元の方は「あって当たり前。あまり興味がわかない」とする人もいるが、東京育ちの私からするととんでもない。東京の区部に50年住んでいたが、地元3丁に各1つの村の氏神様があるくらい。寺といっても由緒あるものでなく、「墓地付帯の寺」と感じるものだった。金子家とか加治家といった戦国の世を戦い滅びっていった武家の菩提寺・・・そうした物語性を持ってはいない。仏子にはそれがある。
<写真>①瓦屋根の堂々たる門、②トタン屋根の門と長い板塀
「歴史上の物語性」は明治以降にも豊富にある。織物や染色の産業。これらによる繁栄と結びついた白い壁の土蔵、煙出し楼、瓦葺の豪華な門、く長い板塀、敷地内に建てられた小さな稲荷神社・・・こうしたものも消えかけている。市に保存を働き掛け保存されれば、由緒ある神社・仏閣とともに貴重な観光資源にならる。
<写真>③仏子駅5分圏にある煙出し楼、④民家に挟まれた白壁の土蔵
 地元のコンビニや食品店ほかの小売店、飲食店もこうした観光資源とドッキングした商いをすれば、もっと流入客を捉えることが可能だ。つまり、近くにある観光資源の案内所(パンフ等を置き)の役割を果たすとともに、観光資源に関係した商品開発をすれば、成果が期待できる。座して何もしないのでは、長期的に「斜陽仏子地区」になってしまう。仏子駅の乗降客数が20年間で35%も減っていることも理解して欲しい。お互い仏子を愛し、その資源を生かしてゆきたいものだ。


 

2017年1月20日金曜日

垣根に適したサンゴジュとその手入れ

1.サンゴジュとは
 別名: アワブキ
 分類: スイカズラ科ガマズミ属 常緑亜高木
 原産地:日本、台湾、済州島
 樹高: 3~6m
 環境: 日当たり良く、風通しの良いところ「すす病」にならない。
   性質: 耐寒性  土質選ばず  移植は容易で、挿し木でも増やせる。
  防火・防風のため、建物の周囲に植えられることが多い。
  サンゴジュは虫害を受けやすい。激発する虫害に、サンゴジュハムシがある。

 2.大切な虫害対策
     病虫害:サンゴジュによく見られる病虫害は・・・
  ペスタロチアン病       サンゴジュニセスガ
  サンゴジュハムシ       クワゴマダラヒトリ
  フジツボカイガラムシ(白色)

   サンゴジュハムシ  秋季、枝上に越冬卵を産みつけ、早春にふ化した幼虫が新芽を食べ始める。 5月ごろ土中に潜って蛹化し、6月に羽化した成虫もまた葉を食べる。しばしば激発し、葉の大半を失い、食害を受けた葉は褐色になる。このため幼虫、成虫の時期に専門家の意見も聞き農薬で退治する。 さもないと、全体が行く行く枯死することもある。
              サンゴジュハムシの特徴;色は灰褐色(成虫) 成虫長さ5~6mm 幅約3~4mm。

   フジツボカイガラムシ  多数のカイガラムシが幹に付着し、枯死に至ることもある。
             白色 長さ8~10mm 幅3~5mm。(参考図書「緑化樹木辞典」よりー姫野)

2017年1月17日火曜日

植物の好ましい土と団粒構造

 仏子地区においても、多くの方が農園や花壇を手掛けている。こうした方々と一緒に、緑豊かで、自家製の野菜や果物、花、植木等を育てるための分りやすい管理法や、このための基本的な知識を提供するのが、本欄の役目と考えている。投稿も大歓迎である(責任者・入間リバーサイド 姫野)


第1回講座 植物に好ましい土


1.良い土の条件
 ①水はけがよいこと、②通気性が良いこと、③保水性がよいこと、④肥料分に富む。⑤病原菌や害虫が少ないこと・・・です。また多くのばあい、植物は⑥土壌の酸度=PHは5.5~6.5度が良いとされている。

2.団粒構造
 植物が全く生えていない土壌を見慣れているはず。こうした土地は、これまで耕作されたことがないか、人の足や車のタイヤで踏み固まっている土地だ。水はけが悪く、通気性も保水性もない。草などが生えていれば、自然の循環で植物の根が伸び土を耕し、植物が枯れて肥料代わりにもなり、土壌中の微生物やミミズなども繁殖し、さらに土が耕され、肥沃な水はけのよい土壌になる。 庭地の環境においても、サラサラの土地では土壌に保水力がないので土が流され、樹木の生育も悪くなる。

 団粒構造という言葉がある。腐食した植物や微生物の死骸が粘液となり、土壌の粒を引き寄せ団子状になり、土の粒と粒が団子状にくっついた構造のこと。隙間が多く水はけと通気性が良い。

 多くの農家の方は、この団粒構造の土作りに励んでいる。隙間が多いため自然と通気性、保水性が高まり、栄養素も豊富な土壌なので作物はよく育つ。これが、「有機農法」と呼ばれるものの基本でもある。

3.エコファーマーの農産物
逆に化学肥料や化学農薬のみに頼れば、微生物の繁殖が抑えられ、団粒構造は壊され、植物は育ちにくくなる。食の安全も不十分になる。このため、いま県ごとに基準はやや違うが、化学肥料・化学農薬をほぼ半減させる農法に取り組む「エコファーマー」の認定を推進している。その数は急速に拡大し、埼玉県杉戸市の農産物販売所「アグリパークゆめすぎと」では、全員がこの認定を受けている。(姫野・近藤共作)