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2023年9月26日火曜日

入間市シルバー人材センターに望む

 市人材センターの「新会員募集中」のチラシが入ってきた(2023年9月下旬)。入間市在住の60才以上限定である。私も3年ほど前のコロナ期に1度登録し、3度ほど実作業に応募したが、担当者はすこぶる親切で「この仕事はきつく、あなたの体力では無理」といった、アドバイスもしてくれる。 

 どんなお仕事があるかは、チラシにも詳しく記してあるが、再度おさらいで紹介すると・・・

   公共のお仕事  体育館・給食配膳・公園等の管理、保育園・小学校・中学校の清掃等。週2~3回、1日3~5時間。平均月収入40,000円

   民間のお仕事  スーパーのカート整理、工場内・アパート・マンションの清掃、工場内軽作業。週3~4回、1日4~6時間。平均月収入約65,000円。

   一般家庭のお仕事  植木、除草、営繕、家事支援サービス等。週3~4回。1日4~6時間。平均月収約75,000円 

「出来るだけ多くの人に仕事の機会を与える」が基本のようで、4人でやる

仕事も、1人の勤務時間を抑え5人でやる・・・といった機会均等主義の運営であるとの説明を受けた。これも結構であるが、反面、所得を上げないとやれない人にとってはつらいことである。「極端に困っている人は、当会の会員になるのは不向き」との説明もあった。年会費2,000円、半年未満なら1,000円ということでも、この意図が反映されているように思う。「本当に困る人は、職安や派遣会社に行け」と受け止めていいのではないか。 

 問題は、肉体労働に属する仕事が大半を占め、高齢者が永年培ってきて、企業側にもニーズ(安く雇えるなら)があると思われるパソコンほかのIT関係、財務、企画、コンサルチングなどの仕事が皆無に近いことだ。退職金や年金があり、「報酬は低くても過去の技術を生かし近くで働きたい」という人のニーズの開拓がされていないように思う。地元中小企業側には、逆に給与の高い専門職の人は雇えないが、安ければ雇いたい」のニーズがあるはず。 

 専門分野を生かしたい人は、どのような場面の特技を持つか、詳細に記入してもらい、これを人材センターが企業に流し、専門職分野を開拓することも人材センターの大きな使命と感じるのだが。 例えば、私は大昔は雑誌記者、そのあとスーパーの出店リサーチを全国350ケ所でやってきた。だから例えば①社内報の企画・編集、②パンフレット作り、③見込み客の意向調査・集計…こんな仕事があれば喜んでしたい。文章校正のぷろではないが、今回写真のパンフにしても、句読点の位置が悪く、正しいぶんしょうにはなっていないのだ。

付けたしだが、私についていえば低年金生活者であり、安い時給であっても月5~7万円は稼ぎたかった。世の中には色々のバイトがある。人材センターを訪ねる以前のことだが・・・幸い専門の分野のスーパー関係で知り合った社長が外国人の派遣会社を運営。「朝、外国人の企業への車による送迎をやらないか」と言われ、これをコロナ前から5年ほど1日置きに週3日やった。インテリジェンスな仕事ではないが、朝6時半に家をスタート、9時半には家に帰りつくので、昼間は自由に使えコンビニエンスなバイトであった。これだと1日置きに団地の早朝の草むしり、老人ホーム等の昼間の歌声サポートといったボランティア活動もできた。

バイト先では昔、雑誌記者だった経験を生かし、クリスマス・パーティー他のチラシを作ったり、一時は多国籍の彼らをまとめる「社内報」(翻訳機で3ケ国語)を作る試みもしたものだ。これについては社長の方に作成の熱意がなく実現しなかった。ために従業員のまとまりを欠き、コロナ時に事業が大幅に縮小された。


2023年9月23日土曜日

アミーゴに土日―アイスにソフト、他軽食の場が

          




 

 

 

 仏子の「文化創造アトリエ・アミーゴ」に4月(令和5年)から、

アイスクリーム、ソフトクリーム、カレー他を土曜、日曜だけ売る店が誕生している。営業時間は11時~16  時30分まで。広場や駐車場がすぐ前に広がる木のテラス風の場所である。名前は「テラス カフェ」。このエリアには、喫茶店やレストランがなく、子供連れの行楽客が息抜きする場がなく、ありがたい話。私が訪ねた日には初老の婦人が2人、別々に座りしばしの休息を味わっていた。



 




                                                             





結構扱うメニューは豊富で、ミニ・レストランでもあり、独自ルートで集めた簡易・農産物販売所もある。こうなると、アミーゴ利用客以外の人も「息抜きがてら集う」ことになるのでは。アイテムと値段を紹介すると・・・

掻き氷      マンゴー、ブルーベリー、抹茶      各500円

ソフトクリーム  チョコ、バニラ、ミント、イチゴ     各350円

クラフトコーラ  350円      アイスプチ       250円        

リンゴジュース  250円      アイスコーヒー    350円

ホットコーヒー  300円      じゃはらビール    500円

 各種カレー    800円      ランチセット    1,050円

  ホットドッグ     450円            この他にもあり。 

 こだわり農産物のコーナーでは甘トウガラシ、オクラ、ツルムラサキ、特殊なネギ、青山在来大豆・・・と変わった商品ばかり約20品が売られ、細かい説明POPがつけられていた。

2023年9月11日月曜日

果物の販売と消費→①スーパーの売場縮小

1.    スーパーで果物売場が縮小

 最近、埼玉県南西部のヤオコー、ベルクス、いなげや、ヨークマート、イオン、コープ(未来)、マミーマート等のスーパーを見て回ると、驚くなかれ8割の店で、果物売場が後退・縮小しているように見えた。本来入口すぐから展開するはずの果物コーナーが、かつて果物を売っていたと思われる前面の平台で、季節の安い野菜を5~10品も売っているのだ。やや贅沢に属する「おやつ」「食後のデザート」である果物が入口近くにあるのは

  マンネリを避け、果物で季節を先取りしつつ購買全体を刺激したい。

  カラフルで美しく、これを活かし導入部を楽しく明るいものにしたい、

③ 味ほかの品質に大きな差があり、店の個性を他部門以上に表現しやすい。

  ④ 贅沢度の高いものを先に買ってもらえば、あとにくる必需な予定品は必ず

買ってくれ、果物分が売上増加につながる。 ・・・などの要素で、スーパーの果物は100%まで入口付近に配置されている。 

⓸の点を無視し、果物の前面に安い野菜を置けば、顧客の財布に余裕がある間に果物を買ってもらうという戦術は反故となる。脳がいったん実質本位で活動し始めたら「贅沢本位」に戻りにくく損なのだ。にもかかわらず、異常現象が起きているのは、果物の多くが高値で、手が届かない存在になり、店側の焦りではないか。売場を見ると500円以上~1,000円前後の単価のものが多く、ジャイアントマスカットに至っては1房2,000円前後である。夕食のおかず代に匹敵するものが、ポンと果物1品で出て行ってしまう。これでは、果物離れが進んで当然である。 したがって、第2部で紹介する「販促と陳列」を再度検討する必要がある。スーパー業界の優等生であるヤオコー等はこの課題を十分克服している。

2.生産者の高単価物志向がある

 生産者が量より単価・金額を重視していることもあり、単価上昇は今後も続く。

なにせ果物は手が届くよう低く育て、剪定・袋掛け・消毒・収穫と手間暇かかり、また樹が低いことと、大方が中山間地で機械化が困難。搬出に手がかかる。人手不足も深刻。勢い単価の高い果物や品種を選ぶ。農水省の最新の調査でも、10アール当たりの労働時間が米作では10アール2.2時間だが、ミカンやカキ、リンゴが約10倍、モモやナシ、ブドウは15~20倍なのだ。勢い単価本位の栽培を目指すことになる。したがって、農水省の調査でも「よく食べられている」のは生産しやすいか輸入のため安いミカン1位以下、リンゴ、バナナ、カキ、キューイフルーツの順である。 

3.生産地の直売所による影響も

 果物が苦戦するのは、100%ジュースや冷凍果実の拡大もあるが、農産物直売所でもかなり売られている影響も無視できない。野菜の方は「地場品コーナー」としてスーパーに取り込まれているが、果物のウエイトは皆無に近い。だが、果物産地に近い道の駅や果物産地の直売所では果物が大量販売され、全国ならせば果物:野菜の構成比は消費総額にマッチした比率になっているのだ。 ・・・都市農山漁村交流活性化機構と言うところの「農林水産物直売所調査」によると、全国に農産物直売所が2万3,590あり、9,680億円とされる。全国ならすと、売上構成比のうち果物が16.3%、野菜が47.5%となる(これは幅のある構成比区分から私が導きだした加重平均値である)。果物は年金額にして1,578億円で、これが道の駅や山間地の産地直売所で売られ、スーパーには回って来なくなったと言える。

  果物が不振のもう一つの理由は味の「当たりはずれ」が、依然として解決していないことだ。あえてうまさのイメージが湧きやすいカットスイカを、ことし10回は買ったが甘さは「まあまあ」が8割、「本当に甘い」は2割といったところ。モモも「本当にうまかった」は2割、「まあまあ」が4割、「堅くてゴリゴリでダイコンのよう」が2割と言った感じ。高価なジャイアントマスカットにしても、一回購入したが味の満足度は80点ほどだった。産地も中間業者も小売りも「痛み」を重視するが、産地側が「どの段階で収穫し、輸送・貯蔵法を確保すれば、スーパー等の店頭に熟度適正な品が並ぶ」と言った研究・調査を徹底してすべきだろう。農業試験場にしても栽培中心の研究ではなく、今後は出荷・輸送・貯蔵に重点を置くべきである。スーパーのヤオコーでは、50品ほどに「3段階のおいしさ糖度の区分。当該品の糖度」を表示している(写真)。これは大変な努力であり、産地もうまさ面の表示が出来るよう研究して欲しいものだ。

4.売り場での果物:野菜の按分比

 ところで、本来野菜と果物の売り場比率はどのくらいが適正か。これまた農水省の調査によれば、1日の成人1人当たりの野菜消費は280.5グラム(目標350グラム)、果物100.2グラム(目標200グラム)で、重量比を売場面積に適応すると、果物1:野菜2.8→約25%:75%になる。直売所の販売金額からすると果物1:野菜2,9→約25%;75%・・・数量、金額から割り出し、ほぼ似た数字になる。農水省の消費の目標値からすると、果物36%:野菜64%と言う数字にもなるが、これを実現できるかは農水省のよほどのテコ入れがないと不可能に近い。