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2017年1月17日火曜日

植物の好ましい土と団粒構造

 仏子地区においても、多くの方が農園や花壇を手掛けている。こうした方々と一緒に、緑豊かで、自家製の野菜や果物、花、植木等を育てるための分りやすい管理法や、このための基本的な知識を提供するのが、本欄の役目と考えている。投稿も大歓迎である(責任者・入間リバーサイド 姫野)


第1回講座 植物に好ましい土


1.良い土の条件
 ①水はけがよいこと、②通気性が良いこと、③保水性がよいこと、④肥料分に富む。⑤病原菌や害虫が少ないこと・・・です。また多くのばあい、植物は⑥土壌の酸度=PHは5.5~6.5度が良いとされている。

2.団粒構造
 植物が全く生えていない土壌を見慣れているはず。こうした土地は、これまで耕作されたことがないか、人の足や車のタイヤで踏み固まっている土地だ。水はけが悪く、通気性も保水性もない。草などが生えていれば、自然の循環で植物の根が伸び土を耕し、植物が枯れて肥料代わりにもなり、土壌中の微生物やミミズなども繁殖し、さらに土が耕され、肥沃な水はけのよい土壌になる。 庭地の環境においても、サラサラの土地では土壌に保水力がないので土が流され、樹木の生育も悪くなる。

 団粒構造という言葉がある。腐食した植物や微生物の死骸が粘液となり、土壌の粒を引き寄せ団子状になり、土の粒と粒が団子状にくっついた構造のこと。隙間が多く水はけと通気性が良い。

 多くの農家の方は、この団粒構造の土作りに励んでいる。隙間が多いため自然と通気性、保水性が高まり、栄養素も豊富な土壌なので作物はよく育つ。これが、「有機農法」と呼ばれるものの基本でもある。

3.エコファーマーの農産物
逆に化学肥料や化学農薬のみに頼れば、微生物の繁殖が抑えられ、団粒構造は壊され、植物は育ちにくくなる。食の安全も不十分になる。このため、いま県ごとに基準はやや違うが、化学肥料・化学農薬をほぼ半減させる農法に取り組む「エコファーマー」の認定を推進している。その数は急速に拡大し、埼玉県杉戸市の農産物販売所「アグリパークゆめすぎと」では、全員がこの認定を受けている。(姫野・近藤共作)

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