「100円の回転寿司」の時代は、そろそろ終わりに近づいているように思う。だがまだまだ税込み110円で通している店もある。いずれにしても、回転寿司の大競争時代・・・ナンバーワン企業の「スシロー」が価額競争の最前線で2度もミソをつける始末。
80才代のシルバーとなると、寿司は最高の好物。娘が月2回ほど我が家に特上のトロを土産に持ってきてくれるが、昼に間に合わせるため、必ず近くのヤオコーさんで寿司の詰め合わせを買って待つ。回転寿司は、スーパーの詰め合わせと異なり、多少品物が落ちても好きなものだけ選んで食べられる。この魅力のため、月に2~3回は食べに行く。入間市内の中心部に魚米、くら寿司があり、バイパス沿いにスシローもできた。ちょっと足を延ばした飯能市にはカッパ寿司、浜すしがあり、狭山市に別のスシローもある。
問題は店によりシステムが異なり、毎回発注ミスを重ね、同じものを2皿発注したりする。年寄向けにせめてA4一枚分くらいの発注―発注品の受け取りー金の清算に至る説明書が欲しい。誰の発注品だか分からない状態で皿が流て来る店があるが、記憶力が鈍っているため、人の発注品を食べてしまったこともある。
写真上:魚べいの赤い新幹線型の供給台車 黒もあり
自分の発注品が来ると眼前で流が停まり、間違いが起こらず助かる。「魚べい」のばあい、新幹線のようなモダンな台車が超スピードで目の前に来て、ピタリととまる。ゆっくり落ち着いて皿をテーブルに移し、このあとテレビ画面の指定ボタンを押すと台車は瞬時に戻って行く。魚米では、衛生を考え皿にキャップをかぶせている店もある(これはくら寿司も実施)。このキャップの外し方にはコツがある・・・その説明も欲しい。
「魚べい」がシステムで一歩抜きん出ているのは、この新幹線風の配達だけではない。会計処理もその一つ・・・席の番号にバーコードがついており、註文数×単価が常時親レジに伝達され、会計を閉めてレジに行きバーコードをレジにかざすと、支払金額が表示され、金を挿入すれば自動的につり銭も出る。支払いの完全無人化も行われているのだ。
写真右:客席指定とともに発行されるバーコード(会計に必須)
写真左:バーコードによる自動精算機
写真下:2貫110円が主流
味の面は品質・鮮度・単価の相乗積で、一概に「この店が良い」といいきれないが、システムの構築面は「魚べい」が他を圧していると思う。一皿2貫(2個)で110円という価額がまだまだ本流であるのもすばらしい(令和4年7月現在)。
最後に一言・・・対面のすし屋のばあい、コメにネタを載せ「ひと握りする」が、回転寿司に共通して言えるのは、コメをロボットで握るためか最後のツメのにぎりがない。このため小皿の醤油をつけようとすると、小皿の上でバラバラに崩れ幻滅を感じる。「もうひと握りして、コメとネタを密着させるロッボトの開発を望みたい。握りが小さくなるのでコメ代がふえるのではと思うが?