入間市NORISE UP宣言の23項では「自転車を活用したまちづくり」を歌い、条約宣言の2項でも「自転車利用街づくり条例」の制定を考えている。その主たる内容の柱は、レンタルサイクル(貸し自転車)である。
自転車シェアリングとか、サイクルシェアとか、呼び方はさまざまだが、要は貸し出された自転車に乗り、仕事を片付けたり、観光地巡りをしたりすることだ。その大義名分は、①自動車によるCO2排出を抑える、②路上の車による混雑や事故の削減、③健康・体力の増進、④共同利用による自転車維持費の削減. ⑤買い替えなどでいらなくなった場合の放棄問題・・・などから多目的な成果が期待されている。入間市も真剣に考えても不思議ではない。
貸し出したり、返却を確認したり、乗り捨て自転車の回収に労力がかかり、採算に乗りにくい・・・と考えられたのは過去のこと。いま、川越市のレンタルサイクル事業を見ると、ITを駆使したシステムで、どの段階も無人・・・人手いらずのお助けマン的な存在なのだ。
川越市に行き、「大きな拠点ステーションには人もいて話が聞ける」と思い探したが、該当物件は見当たらない。「あれですよ」と指をさされた先にあるのは自転車の係留装置と、電動アシストの付いた自転車だけ。いま川越市の公共施設(公民館、駅、公園、神社、寺等も含む)の41ケ所にステーションがあり、各5~28台、計430台の電動自転車が配置されている。この他民間施設も協力しているので、ステーションやレンタル自転車数は大幅に上回る。
電動アシスト自転車は価額が高いが、体力のない人でも楽に乗れる憧れの品。これに安い値段で乗れ、ステーションがあればどこでも返却できる、料金はスマホにより一発で住む。電動の園電機の補充は、返却時に充電用コードを自転車の電池部分に差し込んでおけば充電され、充電済の自転車を選べば即座に乗れる。
利用料金は1日最大1,000円で、借りて40分以内に返せば200円。これを超えると30分ごとに200円。観光地めぐりなどは、返してはまた借りるでは高くつき、1日借りるほうが明らかに得である。なお料金の支払い法については複数あり、①クレジットカード決済、②携帯キャリア決済、③Yahoo!JAPANウオレット、④プリぺイド式カード(現金)、⑤PayPay・・・である。
詳しい問い合わせは:川越市都市計画部交通政策課交通政策担当 049-224-5519(直通)
ところで、入間市にこのレンタルサイクル制度を導入したらどうなるか。川越は埼玉一の観光地といってよく、蔵通りや菓子横丁だけでなく、周囲に沢山の寺や神社も存在する。1万石の城下町で、それだけ多くの観光資源が散在している。それだけでなくさいたま市、川口市に次ぐ埼玉3番目の都市。事業所も結構多い。しかも市街と周辺はフラットに結ばれていて。自転車は利用しやすい。
入間の場合、①まず観光地が少ない。②加治丘陵や狭山丘陵があり、地形的に坂が多い。電動アッシストであれば坂も難なく上れるが、カーブ等で交通事故にあう可能性が高い。自転車レーンを明確にする必要がある。③民間で協力してくれる自転車屋は極端に少ない。観光地の掘り起こしをするとともに、札所巡りのように、訪ね先に番号がつき、安全な場所にスタンプが置かれ、これがたまれば市の方で粗品・・・と言った、観光地育成の対策とレンタルサイクル事業を合体して行く必要がある。
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