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2022年1月4日火曜日

オンリーワンを目指すサイボクハム

                  

写真① サイボク全体の施設案内図

   埼玉県日高市のサイボク(埼玉種牧場)は、埼玉県下では川越にも続くような観光地である。他者が真似できないオンリーワンが絶えざる目標であり、他からの融資に頼らず、自力で進化の努力をし、農業版デズニーランドを実現してきた。一方、最近はセブンイレブンでもそのハム・ソーセージを売るまでになった。本原稿は最初9年前に書いたもので、一部手直ししたもの。 写真はいずれも最新のもの。



写真⓶ 肉のレストラン:






 


写真③ 精肉・加工肉を中心とした食品スーパー ベーカリーのコーナーも  

 敷地3万8000坪、駐車場900~1,000台、このエリアにはハム・ソーセージ工場に付帯した直売スーパー、バーベキューやステーキのレストラン、ファーストフード(FF)の6店舗、特産品販売やイベンとのミートピアという小型店、米やや果物屋を取り込んだ農産物直売所「楽農ひろば」、天然温泉「まきばの湯」、(陶芸教室、パターゴルフ場、このほか3頭の豚が住むトントンハウス・・・これらは現在ない)、アスレチックのできる広場が回りを囲んでいる。 年間、385万人が訪れると言われて久しい。


 






    

写真④ ファーストフードのコーナー   
 

 写真⑤ 農産物直売所の楽農広場:その「有機コーナー」、果物店もあり











写真⑥ 専門のお米屋さんもあり

    直売所は約170坪?、レジ6台だが年10億円前後にはなるはず。楽農心友会65人ほどの地元品は豊富だが、利便を考え仕入品もコーナーを分け扱っている。市場に出せないB級品を扱うのでなく、A級品を整然と美しく陳列しているのが好感を持てる。

 一気通貫型の6次産業化の最高のモデルと言えるが、サイボクの総合施設のある場所は、故・笹崎龍雄会長が昭和21年に牛、豚、鶏の品種改良に乗り出した牧場だった場所。現在は衛生や環境を考え、生産基地は日高市鳩山町、宮城県、山梨に移していてる。

 故・笹崎会長はすでに90代半ばだが、豚の品種改良、肉質の改良、加工肉の品質において絶えず本物志向のオンリー・ワンを目標にしてきた。生み出したスーパーゴールデンポーク(SGP)はその最高傑作。普通、国産の平均的な豚肉ロースは100g248円、薩摩黒豚が348円ほどがだ(過去の話)、SGPロースは直売所で堂々と519円、バラ肉で409円だ。ハム・ソーセージについては本場のドイツ他の食品コンテストで600個もの金賞を得ている。
 












写真⑦ 日がえり銭湯の天然温泉も












写真⑧ 昔はミニ・ゴルフ場→いまは自然と遊ぶアスレティック競技場(10種ほどの野外遊具がある)
 
 オンリー・ワンは何も商品に限らない。日々時代の顧客ニーズを先取りし、経営の理念においてもオンリー・ワンを追求してきた。ユートビアになぞって・・・
 第1ステージ アグリトビア  (1985年~) これはミートピアとも楽農主義とも呼ばれ、加工、小売機能も整え6次産業化で、豊かな農業や食生活を実現することを意味する。
 第2ステージ ライフピア   (2001年~) これは楽しさや究極のゆとり(美・感・創・遊)を謳歌する「農業版デズニーランド」の実現である。その多くは先記の通りサイボクの敷地のなかに、すでに具現化させている。
 将来博物館も作る予定とのことだが、そうなれば広大な牧場で豚や牛がのびのびと群れる姿も、立体映像で存分に子供さんたちに見てもらえるようになるのでは。故笹崎会長にはお会いしたこともあり、年賀状もいただいていたが、夢を追い続ける偉大な実践者であり哲学者である。
 
 詳しくは氏の著書「楽農革命」、「生活革命」(ビジネス社)を読むことをお勧めしたい。とてつもなく広い知識と農業者に大きな夢を与えてくれる。

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