近代史の遺品を大切に! <地方創生>
1.瓦葺の門
1.瓦葺の門
お寺のような、威風堂々とした瓦ぶきの門は2基ある。門そのものと、袖塀は木製だが、袖塀の上にも狭い瓦屋根が乗り、くぐり戸があることや、その位置も共通している。同じころ設置されたはずである。
写真①② 瓦葺の門ー2点
2.朱トタンの門と屋根
写真⑤⑥ 文化創造アトリエ「アミーゴ」の屋根や金子側にある豊泉寺(ふせんじ)の屋根も朱のトタンが使われている
トタン屋根の効用と今昔
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1.昔の茅葺屋根に比べ、トタンなら雨に対応しやすい。
2.コストも安くついた。
3.つぎたしつぎたしで、屋根の形にも自由に対応できた。
4.塗装や部分的に修理すれば楽に50年でも持つ。
このため.戦後でも平屋建て家屋が多かった時代は、建坪がワイドのため、居間を取囲む廊下や縁側の上部、また窓の上部につける屋根はトタン葺が普通だった。軒下に直に雨が当たらないよう、樋(とい)を使えば、遠くに雨を流すこともできたからだ。
近代になり2階建て家屋が増え、建坪が減り、屋根の面積も減り、少々高いが瓦やスレート屋根が急増。屋根も急角度になり、樋を使えば自由にコントロールでき、トタン屋根は急速に消えた・・・と見てよい。それだけに朱のトタン屋根は貴重な存在で、映えもする。
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板塀はどこも共通して屋根があり、内側から斜めの柱で補強してある。また土台の石はコンクリートだったり大谷石だったりだが、土台の石と土台に接する横木の接合は切り込みによって頑丈に接続されている。だからこそ台風ほかの風雪にも耐えてきたのだ。板塀は神社にもつきものである。
写真⑤ 写真①と連動した黒塗りの板塀だ-これは珍しい
写真⑤ 写真①と連動した黒塗りの板塀だ-これは珍しい
写真⑥ 写真③につながる板塀である
写真⑦ 現在は修理がされているが、黒々とした板塀に風との戦いの美しさがある。・・この塀はプラスチック素材の板塀に変わっている。
写真⑧ 板塀は内側から斜めの支えをし。風雪に耐える強さを発揮。
写真⑨⑩ 板壁の土台はコンクリートもあるが、多くは大谷石が使われ、これに角材の土台を乗せ、石と木材を切り込みでしっかり組み合わせている。
写真⑪ 白壁は寺院建築の一部かもしれない。円照寺、長徳寺(共に野田)など長い白壁に囲まれている。写真は長徳寺の白壁。
写真⑪ 石組の上にレンガを積んだ塀も極めて珍しい。塀の中には小さな神社が祀られていた。元加治駅の南方向。