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2018年3月28日水曜日

外国人(埼玉県)との楽しい共生を図ろう!


1.すでに1/50以上が外人

 埼玉県全体について見ると、表―1の通り平成29年6月末時点で16万人の外国人がいる。これは総人口の2.2%に相当する。50人に1人以上が外国人で、年率9%以上の増加ですぐ40人に1人の比率になる。今や製造業、飲食業などの現場では、人手不足のため外国人なしではやっていけない状況にあり、今後も増加が続くのは間違いない。となると外国人と仲良く、楽しく共生していくことが不可欠になる。

表―1 埼玉県内の在留外国人数  
人数
対前年比
増減率
県人口に
占める割合
 平成29
160,026
9.6%
2.20%
平成28
152,486
9.2%
2.09
平成27
139,656
7.4
1.92
平成26
130,092
5.5
1.79
平成25
123,294
4.6
1.71

 ※平成29年については6月末時点で

 国別の区分では表―2のように中国、フィリピン、韓国、ベトナム、ブラジル、ペルー、台湾、ネパール、タイ、パキスタン・・・といった順になる。私も外国人だけの派遣業の顧問をしているが、昔はフィリピン人が中心だったものが、最近はネパール人が中心になり、西アフリカのフランス語圏の人(黒人ばかり)、バングラデシュやインド人も増加し、中国人や韓国人はいない。派遣先は青果物の加工、パッケージなどで、基本的作業をマスターしてくれれば、言葉の壁もどうにか克服できるからだ。

 息子は長らく飲食業界に関係してきたが、飲食業では中国人留学生が一番多いいとのこと。中国人や韓国人は日本人と肌の色も似ており、非常に割合が高いのに気づかない。留学生は日本語も勉強していて、接客の面で不自由しないからである。

 なお外国人の全人口比率が2%以上の埼玉の市町は、上位から言うと蕨市、上里町、戸田市、川口市、八潮市、本庄市であるが、最低でも0.3%ぐらいで、全県下に外国人は分散して居住している。通勤・通学に便利なで、地元に工場や飲食店の多い京浜東北線、東武東上線などが特に多い。東上線の沿線は不便な立地に工場が多いためか、駅ごとに数社の送迎バスが横付けされ、20人、30人もの外人をピストン輸送している。西武線の沿線ではこうした例はまれで、外国人はまだまだ少ない。入間市の場合、外国人は1,374人で総人口比0.917%である。


2.国別のコロニーが言語の壁を助長

外国人と仲良く楽しく共生していくには、やはり言葉の壁を低くすることだ。日本で3~5年すごした外人でも、日本語の基本用語が1/10ほども分からない外人が多い。一つには、同じ国のコロニーが地域別にできていて、日本人との会話が少なくてもすむためと思われる。スマホも6~7割の人が持っており、仲間とのやり取りも活発だ。はたで聞いていると母国語を中心に、英語もまざり、ごく一部だが日本語も混ざる。また母国に居住する親兄弟、子供とラインでやり取りし、親や子供の写真も自慢げに見せてくれることもある。

英語が結構話せるのは、学校で共通語として学んでいる国も多いからだ。こちらが外国人に近づくためには、ある程度英語が話せる必要がある。私は英語が大の苦手で、日々外国人との意思疎通に悩んでいる。

 表―2 国籍・地域別在留外国人数
(平成296月末現在ー埼玉)

 順位
国名
人数 人
構成比%
1
中国(台湾を除く)
62,948
39.
2
フィリピン
19,169
12.
3
ベトナム
17,262
10.
4
韓国
15,707
 9.
5
ブラジル
7,271
 4.
6
ネパール
4,553
 2.
7
ペルー
3,514
 2.
8
台湾
3,150
 2.
9
タイ
3,013
 1.
10
パキスタン
2,299
 1.
11
インドネシア
2,082
 1.
12
米国
2,003
 1.
13
バングラデシュ
1,661
 1.
14
トルコ
1,476
 0.9
15
朝鮮
1,457
 0.

その他
12,461
 7.

総計
160,026
100.

このため「外国人に日本語を少しでも話せるようになってほしい」と願う1人だ。そこで日本語の初歩的なレッスンにも取り組んできた。日本語の発音はローマ字でするとして、ローマ字の一覧表もつけて、日本語の基本用語についてパソコンの翻訳機能を利用して英語、フランス語、ネパール語に訳したものを配たり、3ケ国語で書いた企業内の簡易ニュースペーパーも2回ほど配たりしてきた。

地域に語学ボランティアがいる場合も多いが、ぜひコロニーごとに、こうしたニュースペーパーを発行、裏面に日本語の基本用語の紹介する・・・といった活動が望まれる。夜や休日に語学教室を開く方法もあるが、「時給を支給する」の条件でないと「疲れているから参加しない」ということになる。私の勤務先ではH30年11月から、日本語のできる程度により分け、月2回とし日曜10~12時の2時間の日本語研修会を開くことになった。立派な日本語の先生が見つかったからだ。だが、会社への帰属意識を高め、社員同士の和を高めるには、やはり多言語で記した社内報も必要だと思っている。

一方で、「日本語を自ら勉強しないと、いろいろの面で損をする」ことも自覚さすべきだと思う。作業の手順や機械の操作を充分理解できないと、身体に危害が及ぶ、病気をしても正確に症状が伝えられない、定期健康診断を受けてもドクターに体の具合を説明できない、食の安全上のミスが生じる(企業に打撃を与え、自身の信用を下げる)、社会保険、健康保険、労災保険などの細かい内容が理解できない、ゴミ出しなどのマナーが理解できず、近隣関係がまずくなる・・・など、マイナス要因は実に広い。観光スポットを回ったり、グルメな日本料理を楽しむといったこともできない。(続く)

    私が具体的にヘルプしてきたのは、1つが部屋の賃貸の仲立ちだ。不動産会社との交渉に立ち会い、より安い賃貸の物件を選択するようにした例を2軒経験した。2つ目は税金、電話料金などの支払いだ。1人のフイリッピン人からは、毎月携帯電話代の振り込みを頼まれ、また市役所、税務署などからの通知を見せられ「なんて書いてあるの」と聞かれる。公的文章も本来、英語、フランス語、その他・・・と用意しないと、親切な対応とは言えない。特に加入が義務となっている年金については、よほど分かりやすいパンフを用意しないと複雑なため理解できない。相手に理解されないまま加入させているのは大問題である。母国に年金制度がない場合、帰国に際し一時金として支払いされるのだが、年金+医療保険などの納付額は、すぐ月3万5千円もになり、「これはきつい。払いたくない」という苦情に接する。市町村に国別の親切な解説パンフがないと、我々では説明しきれず困ってしまうのだ。

 ここ3ケ月、日本語の学習も初めて経験した。ネパール、スリランカなどの外人が中心だったが、超ベテランの先生だったがネパール語やスリランカ語などは一切使わない。日本語のみで通す。日本語の学習に英語やその他の母国語を使えば、日本語を覚える妨げになるからで、同じ机に座った同士で自己紹介を日本語でさせる。数字をイチ、ニイ、サン・・・と10まで言わせる、漢字の人、目、耳、口・・・など象形文字の絵を示しながら分かりやすく教える。つまり、「外国語の分からない私のような人間でも、日本語を教えられる」ことが分かった次第だ。事実、ボランティアによる日本語学校を見学したこともあるが、外人とボランティアが20組も向き合い、マン・ツー・マンで日本語を教えていた。日常用語であれば身振り手振りで話しかければ理解できるものなのだ。



2018年3月12日月曜日

入間川河川敷(仏子付近)の流木対策を!

 ここのところ、妻に誘われ入間川の中橋・上橋間の土手を散歩するが、上橋上流の河川敷に多数の流木や林地のゴミが押し寄せている。岸辺の美しさを損なうだけでなく、再度台風でも来れば下流のどこかで橋げたにたまり、増水を促進したり、堤防や橋をこわしかねない(写真①②)。
         写真①上橋上流部の河川敷は流木他で一杯

         写真②中橋から上橋に至る遊歩道から見た流木

 問題は上流部の名栗川や成木川の水源地となる山々には、樹齢50年を超えるスギ、ヒノキが沢山育ち、間引かれて切り倒された木がそこら中に転がったままになっていることだ。山は急峻で、大雨が降れば間伐木や地表にたまっている森林ゴミ(木の枝、竹、笹等)が川に向かって落ち、流れくだる。林野に携わる林業家や農家も高齢化し、作業する人がいないことも大きな理由である。山から切り出すにはトラックの通れる林道が必要だが、青梅や秩父の山は急峻でこの林道が整備されていない、ここにも問題がある。

筆者は平成15年に環境小説ともいうべき「成木川の早太郎」を発刊し、間伐材の林地捨て置き問題を世に問うた(本はすでに絶版のため、別途このブログで紹介予定)。地元の青梅市役所にも本を差し上げた。このとき一時的に左右の端に数本づつ杭を打ち、この杭に横倒しの間伐材を6~8本ずつ?横置きして引掛けるようにしていた。最近確認すると、写真③のように立木に伐採した木を引っかけるようになっていた。これも一つの流木防止になるが、森林の広さをからするとごく一部ではないか。
写真③④成木川の上流の荒れた林地

皆さんも大型台風のあと、ダム湖の表面を流木が覆った写真を新聞やテレビで見たことがあるはず。これを除くとなると膨大な労力と金がかかる。

流木の問題は、まさに日本の林業問題でもある。戦後の復興期に沢山の木を伐り、はげ山も生まれ、昭和30年代にはこれを回復するためスギ、ヒノキの植林が奨励された。お陰で日本は今も国土の68.5%が森林面積。これは世界17位のレベル。先進国で日本より上位にあるのは10位のフインランド、16位のスエ―デンだけである。森林は沢山の炭酸ガスを吸収するし、水を貯え豊富な灌漑水や飲み水を提供してくれ、すこぶるありがたい存在。おそらく日本ほど水道料金が安く、水を自由に使える国はないのでは。

だが困るのは、木材資源としての森林である。安い輸入木材が増えたり、集成材やコンクリート建築が増え、どちらかと言えばヤワなスギ材の需要は低迷(最近はやや伸びている)。国産木材の価格は低迷してきた。このため日本の森林は切るに切れず伸び放題。途中陽当たりをよくするため1部の木を間伐するが、間伐材は値も安く運び出す労力費が出ず、間伐木は林地に大量に捨て置かれているのだ。

少しでも木材価額を安くし、輸入木材と競争できるよう農水省では50ha、100haを持つ地つきの大型林業者を育てる一方、委託を受け樹木の伐採、道路づくり、運搬を大型重機で行う林業企業体の育成をいま推進している。

市民としてできることは、①地元産木材の良さも認識し(地元の木材を使えば、気候風土に適した家ができる)国産材を大いに使う、②森林体験や林地で遊べる場を林業者とともに作りるとか、木工品(置物や椅子など)を造るとか、③シイタケ栽培をするとかし林業者のプラス・アルファーの所得向上を促す、④バイオマス発電で地域の電力をまかなう(欠点は木材の持つ熱量の20%ほどしか利用できないこと)。⑤ボランティアとして流木などのかたずけをする・・・ことが必要ではないか。そうしないと、いずれもともっと荒れた入間川の河原になってしまう。実際は一刻も猶予できないほど森林は荒れているのだ。

    仏子や飯能エリアの入間川を所管するのは、埼玉県飯能県土整備事務所河川砂防担当・・・という長い長い名前のお役所だ。電話で改善策があるか否かを聞いたが、「美観面の対応策を取ることは、仕事に含まれていない」と言う。流木対策を考える部局はないことになる、土砂同様、流木が土手や橋を壊す例が各地で起きている。流木が橋に引っ掛かり、流れを止め水害を起こす例もある。流木を流砂と似たものとして扱う必要があるのではないか。

    なお私は2003年に小説「成木川の早太郎」(魚のハヤの世界を擬人化し、間伐材の放棄問題の提言)を執筆。静岡県の教育委員会の推薦図書に。入間市中央図書館に寄贈本1冊あり。

2018年2月21日水曜日

瑞穂のジョイフルホンダは2月でも花一杯!

 仏子に住み、日ごろ花苗の購入はカインズ飯能店で済ますことが多い。だが2月ころは道端や団地の花壇の花が少なく、花苗の多いジョイフル本多の瑞穂店に息抜きかてら見に行く習慣になっている(ここ5年ほど必ず出向いている)。16号線で走れば仏子から20分あれば行ける。フードコートも広く、ゆっくりくつろぐこともできる。
写真①ビオラ   

写真②③プリムラ・
                      メディコイデス
 
 








                     写真④ラナンキュラス
        
 写真⑤・ジュリアン



今苗を購入し花を4・5月一杯楽しむとすると、やはり主なものは次のとおりで、実に品種も多様である。同じビオラにしても、紫と透き通った白の美しいものがある。知らなかったがランナキュラスは花が大きく色も強烈である・・・

    パンジー   4月まで   1鉢価額例 299円
    ビオラ    5月まで   (複数株) 399円  199円
    プリムラ   4月まで         370円
    ジュリアン  4月まで         299円
    ラナンキュラス4月まで         328円

 



 


ローソン仏子店(上広瀬公会堂前バス停横)オープン


 仏子駅北口から195号線に出て、東に向かい600mのところにローソン仏子店?がH30年2月にオープンした。入間市内に出た折り、帰りにタバコを買うためよく寄ったヤマザキ・ストアのあった場所だ(バス停=上広瀬公会堂前)。ヤマザキが辞め新規に店舗建築ができているのに、なかなかオープンせず、やきもきしていた。駅東方面にはさらに13km行かないとセブンに行き着かない。便利街の空白地帯だったわけで頑張ってほしい・・・というのも加地丘陵と入間川にはさまれ近隣の人口は極めて少なく、195線の車客中心の立地だからだ。駐車台数は13台とまず不足はなく止めやすい。



 品揃えでは入口脇にかごを配した青果コーナーがあり、野菜・果物12~15品が扱われているのが特徴(これはその後縮小)。雑誌・コミック本等のコーナーも4尺5台と充実。整髪・化粧品などのコーナーも極めてコンパクトな品揃え。フロント寄りにイートインのコーナーも設置されている。レジ等の接客はまだまだ道半ばの感があったが、そん後普通のレベルに改善されている。

2018年1月30日火曜日

「家庭教育力の低下」が家族崩壊を招く

.家庭教育力の低下=2/3がイエス
 少子高齢化や人口減少が急激に進んでいる。喫茶店に行くと、好青年なのに40才、50才で独身者の方にも多数出会う(農村に出向いても同様である)。一方。大学を出ていて45才にもなるのに定職を持たず、週2~3回のアルバイトをするだけで「老後は生活保護をもらえば良い」と言い放つ過保護で育ち、世間知らずな人もいる。生活保護には厳しい要件を満たす必要があるからだ。 

恋愛できない、結婚できない、経済的な自立が出来ない・・・では、明るく楽しいファミリーの再生産は不可能である。世帯数や人口も減って、日本の先行きは真っ暗である。これらの現象は、家庭教育力の低下と不可分である。「親の顔を見たい」と、言いたくもなる。

教育には学校教育、家庭教育、地域教育の3つの領域がある。国立教育政策研究所というところの「家庭教育力の低下について」の調査をしているが・・・
         全くその通りだと思う 17.8%
      そう思う                     49.4%
    どちらとも言えない     17.9%
      あまりそうは思わない   10.9%
      全くそうは思わない        1.5%
    わからない・無回答      3.0% 

「家庭教育の低下」を肯定する回答がと合わせ、実に67.2%=約2/3になる。学力の向上は主に学校教育が担い、家庭教育は人間として生きていくための、生活習慣やマナー、生活能力や自立心を養うことが中心だと思う。地域教育は家庭教育との結びつきが強く、地域全体の見守りを通じ、家庭教育を補完する要素が強い。

残念ながら今の日本は、家庭教育の能力を低下させる要素があまりにも多い。たとえば・・・
       核世帯化・少子化が進み、祖父母や兄弟姉妹という家庭教育の補完する人が身近にいなくった。
     子どもが少なくなり、経済生活も50年前にくらべれば一般に豊なため、過保護がまかり通るようになり、自立力の育成とは逆の流れにある。
   高度成長時代と異なり、ご主人も仕事面のストレスが多く、家庭教育に参加できないとか、していない場合が多い。
      家庭教育の中心的な担い手である主婦も、専業主婦が大幅に減り、子供に接する時間を取りにくくなった。
      学校教育は学力アップ・受験勉強中心になり、「人生の生き方を丁寧に教える場」になっておらず、家庭での人格形成の負担が増えている。
    情報通信の発達、多様なメディアの発達で、多様な価値観が氾濫し、何が正しいかの判断がむつかしくなっている。
    個人尊重の風潮が強くなり、家庭内のコミュニケーションが図りにくい現実も広がっている。   
・・・まだまだあるが、とりあえず主要要素のみ。以上の悪条件を頭に入れ、なお「気軽に家庭教育」が進められるよう工夫が求められる。

.家庭教育の基本
 学校教育は、勉強を通じ職業人(芸術・体育等含む)、社会人としての能力を高めることが中心だが、家庭教育は文部省の指導書によれば・・・(ただ家庭教育の内容を示すだけでなく、その目指すところや方法論についても一部示した。)
    生活習慣や生活能力を得る。親や友達の動きから気軽に学べる
    自立心を育てる。 甘やかしをやめ、自分で考え行動させ、責任を持たせる
    他人への思いやりを養う。 人間社会は支え合いがスタート。愛の原点
    豊かな情操を養う。 人への思いやりや美意識があれば自然身につく
    社会的なマナーを身につける。 同上
    善悪の判断を養う。 同上

 だが私は「勉強への意欲がわかない」「働く意味が分からない」「大学を出ても働かない人」「結婚したくない」といった若者を見るにつけ、に先立つ大切な要素が他にもあると思う。たとえば・・・
    個性を発見して伸ばし、自信を育てる。 個性を伸ばすのは楽。成果は自信につながる!
    学歴とか就職先といった目標ではなく、社会貢献意識を持たせる。 進路や職業の選択に関係する最もたいせつな要素。親の職場の見学、ボランティア活動にも触れさせる。
    学びや体験の楽しさを教える。すべて進んで一歩先を行けば楽しいもの。
    価値創造の楽しさを教える。 今日本経済が求める新「物・こと創り」への興味を養う。
    男女の愛の大切さを教える。 恋愛しない、結婚しないを是正するために、夫婦の愛情表現が大切。

.家庭教育の進め方
   家庭教育は学業と関係を持ちつつも、「人間づくり全般」の教育だと思う。その領域は広く、だからといって「詰め込み主義」になれば、学校教育の重圧も加わり、子供はつぶれてしまう。親も同様に疲れてしまう。負担にならず、楽な気持ちで家庭教育を進める方法はないか・・・ある。

「子は親の背を見て育つ」と言われる。毎日の生活の中で、父母が「人に誇れる後姿を見せ続けること」が出来れば、家庭教育の半分以上が達成される。夫婦が互いに自分で判断し自立性ある行動をする、思いやりを持って他人に接する、さらに真剣に働く、学ぶ、遊ぶ、運動する、愛し合う姿・・・こうした姿を、そのまま見せれば良い。親は子の視線を感じ緊張し疲れるかもしれないが、特別に時間を要するわけではない。自らも勉強し子の手本となる姿を見せ続ける必要がある。

 見せるだけでなく男子・女子問わず、時に「助けてね」と買物、料理、掃除、洗濯など手伝ってもらい、体験型の学習もしてもらうのも良い方法だ。「お料理を手伝えば、自分の好きな料理を自分で作ることができる」(女の子)、「食後に食器を洗ってね。清潔に努めれば安心して食事ができるでしょう」(男の子)と
手伝いを促すことが大切だ。

「見せる」「手伝わせる」の次は、子供と距離を置いた「遠巻き型・自由放任主義」を提案したい。「ヘリコプター・ペアレント(親)」という言葉がある。ヘリコプターのように、子の頭上で常時ホバリングして監視、トラブルが起きればすぐ降りて来て、あれこれと世話を焼く過保護の親のことだ。子は自立心を欠くように育ち、反抗的にもなる。最悪の家庭教育と言える。

ある調査データー(ネット。出どころ不明)によると、高校生の5大悩みは進路が決められない、親の干渉が厳しい、彼氏・彼女が欲しい、大学に行く意味が分からない、バイトを許可してもらえない・・・となっている。に関係するが、子供は親の持ち物ではない。上からの目線で注意し、ガミガミ意見を述べるのでは、のように干渉が子の悩みになり、自主的判断力を弱め、の進路が決められない子になってしまう。子供同士の部活動ほかの交際にまで関与すれば、友達が少なくなっり、の彼氏・彼女が出来ないことにつながる。長じて「結婚したくない」「異性との交流がなく結婚できない」と言うことになる。

「勉強、勉強」と尻をたたかれぱなっしであれば遊び、読書、芸術やスポーツを楽しみ、自由に知識を得る楽しさが消え、の大学に行く意味も分からなくなる。バイトをむやみに禁止すれば、「親が働いて初めて家庭の楽しさも維持される」という勤労の大切さがわからない人間に育ち、大学を出ても働かない子になるかもしれない。バイトについては目的も良く聞き、「勉学に支障をきたしません」と一筆約束を取り付け、許可するのは間違いではない。

最終、親は子をやや遠くから見守り、子の人生を左右する決定的局面・・・例えば健康、失敗や失恋等の何らかの挫折、進路決定、就職、結婚等に、アドバイスやサポートするにとどめるべきである。

「遠巻き型・自由放任主義」の次に来るのは、「個性を発見し、個性を伸ばす」である。強みとなる個性を親子の会話を通じ発見し、その個性を伸ばすのなら子の努力は比較的楽に実りやすい。自信がキリ先になり、不得手なものへも挑戦するようになる。子供の成功体験=自信をどれだけ増やせるかで、家庭教育は飛躍的に楽に進むものだ。

出来れば次のようにワラ半紙を4つに仕切り、子の個性(強さ・弱さ)と社会環境との関係について、親子で談笑しながら自由に書きまくり、認識を共有して進むのがベターである。これを経営学ではSWOT分析というが、枠内の項目設定は、企業診断とは異なってくる。つまり単に強み・弱みで分けるだけでなく、好き・嫌いなども配慮して自由自在に書き込む。目的は強みを伸ばし、弱みを減らす。そして社会への適応性が良いか悪いかを引き出すことだ。

機会と脅威は親が調査をしつつ主に書き込み、子をサポートするようにすれば、親への信頼も高まる。無理しても家族共有のパソコンが1台は欲しいところだ。下記の表などの書き込みも自由に増やせる。大学や就職の情報も無限に収集できる。辞書がわりにあらゆる?の回答が得られ、ファミリーで情報を共有でき、家族の絆を強められるからだ。

個性のSWOT親子分析表(進路分析にも役立つ)
子の強み Strengths
子の弱み Weakneses
社交的で友達も多い  粘り強い
物事を深く掘下げる  感性が豊か
好きな学科 好きなスポーツ 好きな芸術 好きな学校 好きな職業
交際下手 友達少ない 体力ない
根気がない 計画性ない 判断鈍い
実益本意 嫌いな学科 嫌いなスポーツ 嫌いな芸術 嫌いな職業
機会 Opportyunities
脅威 Threats
好きな学科・大学のプラス評価は?
同上の学費等のプラス評価面は?
好きな職業の将来性のプラス要素は?
 右のマイナス評価面は?
 右のマイナス評価面は?
 右のマイナス要素は?

   企業診断ではPlan(計画)Do(行動)-Chek(反省)-Action(改善行動)=PDCAという手法もよく採られるが、子供に手帳や日記帳を用意させ、かけるだけ計画と行動、反省、修正行動をかかせることも、自立性を高める一助になる。

  親子が認識を共有して進むのがベターである。これを経営学ではSWOT分析というが、枠内の項目設定は、企業診断とは異なってくる。つまり単に強み・弱みで分けるだけでなく、好き・嫌いなども配慮して自由自在に書き込む。目的は強みを伸ばし、弱みを減らす。そして社会への適応性が良いか悪いかを引き出すことだ。


機会と脅威は親が調査をしつつ主に書き込み、子をサポートするようにすれば、親への信頼も高まる。無理しても家族共有のパソコンが1台は欲しいところだ。下記の表などの書き込みも自由に増やせる。大学や就職の情報も無限に収集できる。辞書がわりにあらゆる?の回答が得られ、ファミリーで情報を共有でき、家族の絆を強められるからだ。

個性のSWOT親子分析表(進路分析にも役立つ)
子の強み Strengths
子の弱み Weakneses
社交的で友達も多い  粘り強い
物事を深く掘下げる  感性が豊か
好きな学科 好きなスポーツ 好きな芸術 好きな学校 好きな職業
交際下手 友達少ない 体力ない
根気がない 計画性ない 判断鈍い
実益本意 嫌いな学科 嫌いなスポーツ 嫌いな芸術 嫌いな職業
機会 Opportyunities
脅威 Threats
好きな学科・大学のプラス評価は?
同上の学費等のプラス評価面は?
好きな職業の将来性のプラス要素は?
 右のマイナス評価面は?
 右のマイナス評価面は?
 右のマイナス要素は?

   企業診断ではPlan(計画)―Do(行動)-Chek(反省)-Action(改善行動)=PDCAという手法もよく採られるが、子供に手帳や日記帳を用意させ、かけるだけ計画と行動、反省、修正行動をかかせることも、自立性を高める一助になる。


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電話:04-2931-1155   近藤 穣
mail: mkondou@vega.ocn。ne。jp
中小企業診断士歴48年  ブログ実用記事発信300件上