それでも防災意識を持ち、「入間市防災マップ」(全体と一部地区別)くらいはネット検索ですぐ出てくるのでよく見ておくにこさない。
3つほどの地図による図解が出ているが、その1は「市内の地震分布」である。仮に立川断層が動くと、入間市に最も大きな被害をもたらすとされる。地質的な差で震度に差がでるためか、立川断層でマグニチュード7.4の地震が起きた場合、入間市ではところにより震度6強か6弱の震度になる。震度6強のエリアは金子側を走る63号線の南と、川越・入間線(8号)-16号―狭山下宮寺線―179号線の北側の間に挟まれたエリアに90%集中している。その他のエリアとしては飛び地的に西武中学南手が含まれる。その他の地域は震度6弱だ。
震度6強とは、這わないと動けない。飛ばされることもある。固定していない家具のほとんどが移動したり倒れたりする。耐震性の弱い木造建物は傾くものや倒れるものが多くなる。大きい地割れも起き、大規模な地滑りを起こすこともある。震度6弱では立っていることが困難になる。固定していない家具の大半が移動し、倒れるものもある。ドアが開かなくなることもある。壁のタイルやガラスが崩れ落ちることもある。耐震性の低い木造建築では建物が傾いたり、倒れるものもある。
・・・6弱でも大けがや命に係わる事故が十分起きると見るべきだ。この後に火災が起きればなおのこと被害が拡大する。家具の固定化や電源のブレーカーを自動的に切る装置の設置(2,000~3,000円―別掲)の設置も必須である。
第2は水害や土砂災害警戒マップで、水害については西武地区のばあい、幸い入間川沿岸は何段もの段丘になっており、今の流れの狭い一段めの河原に続き、運動場に使われる広い河川敷がある。これは下流の狭山市地区にはいっても同様。このため平時の流れの何百倍の流量になっても運動場を水面下にするだけで、住宅地の浸水はまず考えられない。このため水害マップは西武地区を限らず色づけがない(災害がない)。
(写真上ーこれは2019年の台風19号が通り過ぎた10月13日朝7時ころの入間川の様子です。平素の河原一杯まで濁流が流れ、一段高い西武公民館前のグランドの一部に、広い水たまりができているのが分かります。グランドまで水が上がったのは確かですが、また一段上にある住宅地は安泰でした。(「入間市15万人避難地域」のテロップがテレビに流れたように思いますが、段丘を考えると少々疑問のあるテロップだったと思いましたが、上流の有間ダムが満杯になり放流し、このための増水分を考えた避難勧告だったようだ)・・・こ部分は追伸
問題は土砂崩れで、西武地区では西武線と196号線(県道富岡・入間線)とが交差する仏子駅から西に100mほどの踏切から、飯能に入るまでの1km強の加地丘陵沿いの傾斜面が主たる土砂崩れ警戒地区になっている。これとやや離れた警戒地区は踏切から新久方面に抜ける道筋に分布。あとは仏子駅から299号バイパスに抜ける中間地区にある。いずれにしても加地丘陵の北側の崖の多いところが主な危険地区である。
金子側についていえば、63号線(青梅入間線)の新久にある入間台団地が切れた当りから入間市の西はずれまでの加治丘陵南斜面沿いが危険地区である・・・土砂災害は地震でも豪雨でも起きる。ともに注意が必要になる。