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2016年4月22日金曜日

鼻笛の静かなブームを呼ぶ-野田在住の野田進さん


 鼻笛の演奏を聞かれた方も多いはず。いま静かな鼻笛ブームで、ここに紹介する野田在住の野田進さん(芸名・鼻笛笑遊)も老人ホームや各種サークル、小学校などから、演奏やレッスン指導を依頼され引っ張りだこである。なにせプラスチック、木、ブリキ、紙粘土、陶器など各種の素材で簡単に鼻笛が制作できる。野田さん自身も、写真のように様々な自作の笛を用意し、プラスティクのものなどを無料で配りながら教えており、小学生には長くは使えないが、型紙を切り抜いて作る紙の鼻笛を作ってもらい指導しているという。

写真① 入間川をバックに演奏中の野田さん


















写真② 野田さん手製の鼻笛各種
(上)最もポピュラ―なプラスチック製









 ノーズフルートと言われるくらいで、外国でもかなり古い時代から楽器の一つになっていたようだ。台湾、フィリピン、ハワイでは儀式で使用する横笛、縦笛形式の鼻笛もある。材質にもよるようだが、非常に高い音も出て、音域が広いのが特徴のようである。

笛を鼻と口に押しつけ、口を開いたまま鼻息を出せばピーと音が出、上手な人なら1時間もすれば1~2曲くらいのメロディを吹くことができるそうだ。楽器も自作できるものから、高くても1万円くらいまでと安い。このため「燎原の火のごとく、勢いよく普及しつつある」のもうなずける。

野田さんは、仏子地区における鼻笛演奏と普及推進の先達者で、また鼻笛演奏の第1人者であるモスリムさんとも、同じグループに属している。入間川の河原で演奏してもらっていたら、「あ、先日教えていただいた先生か?」と声を掛ける方がいるほど。

写真③ 野田さん
野田さん自身は、東京に住宅を持つが、郊外地に憧れの野田に移り住んで2年数か月とのことだが、「仏子地区の環境は最高ですね。自然も人情も豊かで、こんな住みよいところはない」と語り、老人ホーム、各種集会、小学校などでの無料の演奏やレッスンをさらに広く進めたい意向である。

必要であればどしどし下記電話に演奏ほかの連絡を。童謡他を歌ったり、太鼓の演奏も間に挟むことも可能である。また童謡コーラスグループとのタイアップ公演も考えている。
連絡携帯電話:090-3521-1422 野田 進

2016年4月12日火曜日

古民具=農具やはた織機を見る(他所の例)!

 仏子地区でも明治以前の経済の中心は農業(養蚕を含む)だったし、明治期の産業革命の一端を担ったのが、絹織物、綿織物などで、これらに関する古民具が、現存する土蔵(約20基)に眠っているはず。ぜひ名乗り出て欲しいし、この場でも地元古民具の紹介をしたい。

 しかし今のところその機会がなく、小・中学生の皆さんにも見てもらうため、また「昔目で見たこともあり、懐かしさを感じる高齢世代」にも見てもらいたく、長野県伊那市高遠町にある「高遠町民族資料館」や埼玉県の「三芳町民俗資料館」で展示されている古民具の写真を紹介する。農具については、第2次大戦のあとの昭和20年代ぐらいまでは、使われていたものが多いのではないか。

写真① 上段の右は田を滑らしながら作業する田の除草道具。 左の又の開いたものは稲刈り機。下段右は馬や牛に引かせる田の表面をならす道具(馬鍬)。


















写真② 中央は荷を背負うための道具。左は草鞋(わらじ=靴の代わり)
















写真③   手前はイネの脱穀用の千刃。その左はイネの足踏み脱穀機。奥は米の選別用ふるい。























写真④ 手前は千刃に連動したふるい。 奥は足踏みで風を送る米や麦の選別機。














写真⑤ 足踏みの縄ない機














写真⑥ 野菜や果物、桑の葉など収穫物を入れる背負い篭など。























写真⑦  各種篭と耕作用具、落ち葉搔きの道具。












写真⑧ はた織機

















写真⑨ はた織機


















写真⑩ 絹糸のつむぎ道具や撚糸などの生糸関係品。


2016年4月7日木曜日

「里の家」(仏子284-10)は宅老所の湯・楽施設!

 お年寄りが楽しく暮らせ、育児環境も整った町こそが、今後も人が移り住み、「活力を持ち続ける町」と言えるのではないか。前者については老人ホームも大切だが、在宅介護を支えるデイサービスに沿った老人の楽しめる憩いの場が必要である。

 仏子のばあい、その一つがデーサービス・。宅老所の「里の家」である。宅老所とは「民家などを活用し、家庭的な雰囲気のなかで、一人一人の生活リズムに合わせた柔軟なケアを行っている小規模な事業所」を指すようである。
写真① 案内パンフの一部。右の中段はヒノキの風呂

「里の家」のばあい9~16時の営業で休みは日曜と12月30日~1月3日のみ。9時半に訪ねると、すでに駐車場の車は送迎車ほかでほぼ満杯。施設の送迎車が充分あり、体が不自由でも来ることができる。施設内をのぞかせてもらったが、要介護者やそれ以外のお年寄りが、25人ほどもくつろいでいたが、みんな血色もよく、明るい顔だった。 

なにせ、施設内にはヒノキの浴槽もあって、からだが不自由でもユウタリと入浴できる。湯上り後は健康チェック、リハビリ、マーサージ、針、灸なども行ってくれ、ときにボランティアと碁なども楽しめる。昼食も頼べば用意してくれる。「ゆっくり入浴」「おいしい食事」「安心・くつろぎ」「楽しいリハビリ」がキャッチフレーズである。

要介護者ばかりでなく、元気なお年寄りの利用もOKで、送迎車が自宅まで迎えに来てくれる。要介護者は担当のケアマネージャーに相談するか、当事業所に直接連絡すれば、利用法を教えてくれる。 TEL:04-2932-7002、FAX:04-2932-7003である。


写真② 施設の正面 
施設は1階建てで約215.8㎡(約65.4坪)、従業者は実質12.5人、1日平均47人ほどの利用者。利用料は要介護のばあい1~5という程度により、また利用時間数により差があり403~1,197円と差がある。入浴介護ほかリハビリ等は50~150円の追加料金。またおやつ代、食事代、交通費も別料金。ちなみにおやつ代+食事代は650円。

いずれにしても、今後在宅介護が広がりを見せるはずで、関係家族の負担を少しでも軽減する意味で、「里の家」は貴重な存在である。