入間市の人口は昭和40年ころ5万2,000ほどだったものが、平21年には5倍弱の最高15万1,000人ほどになった。そして平成28年末は14万9,000人ほどで、ここ7年は減少に転じている。人口減だけでなく、入間市においても少子高齢化の流れが激しく、次代を担う35才以下の人口は極端に少なくなる。また世帯数で西武地区の小・中学生数を割ってみると、小学生は約11%,中学生は約6%の家庭にしか居ないことになり(地区外流出の生徒を除く)、子供さんがいかに少ないかが分かる。
表―1 小中学の築年数や学級数、1学級の生徒数
<追伸>2019年2月1日号の「広報・いるま」に掲載された最終案では、小学校は
西武中から北の新光のはずれまでは2.5kmある。実際の道路は西武中から直線に延びるものはなく、露地を鋭角的に曲がりながら登校することになり、三角形の斜辺でなく縦横の2辺の和に近くなり約1.41倍に伸びる。とすると3.5kmになる。速足で1分90m見当と思うが、西武中まで39分かかる。信号待ちなどを配慮すれば45分くらいでないだろうか。授業前にこれだけ歩かせるのは酷である。市では通学バスを出すというが、集会では「バス運行をどう実施するか先だろう」という声も出た。バスに乗らない中間的な地域の児童は、幹線道路や鉄道を越え、狭い路側帯の歩道を来る危険も増える。
隣の高倉小学校の他所の小学校への統合案となると、さらに地形上の配慮を欠いている。高倉地区全体が丘陵の高台部にあり西武線や16号で区切られている。他所へ通うには踏み切りや16号超えの危険も増す。地図という平面で見る行政判断の悪さが特に表れている。地元の小学校だけでなく公民館も統合でなくなれば、今後は若い世帯の流入は考えられず、高齢化ー人口減少の激しい地区になってしまう。
その地域に住んでみないと分からない要素があり、これを無視して考えてはいけないはず。
平成31年(2019年―2年後)を基準として0才~35才、35才~70才(団塊世代とそのジュニア世代)の市の人口を見ると、約56,000人対84,8000人である。34才以下の若い層が35才~70才の層の約66%・・・つまり2/3ほどと少ない。あと35年も経つと市の人口は今の7割近くに減りかねない。今から人口減少を前提に、市の公共施設である地区センター、小・中学校、学童保育室、保育室、地区体育館、老人憩いの家、公会堂、図書館などの統合、縮小、再配置などを真剣に考える時期にあり、このための地区別説明会が最近になり実施されている。
まず西武地区の小・中学校問題・・・シルバー世代になると、最近の小・中学校の現状がわからない。表―1の通り、地元の仏子、野田、新光地区の小学校は西武小と仏子小の2つ、中学も西武中と野田中の2つ。シルバー世代では小・中学校と言えば、1学年5~6クラスもあり、1クラス45~50人と言った規模を経験したはず。ところが表-1の通り、西武地区の小・中学においては、各学年のクラス数が2~4と少なく、1クラスの生徒数も22~36人ほどと少ない。全国的に見ると、1クラスの生徒数は小学校の場合、昭和33年当時1クラス平均44.6人だったものが平成平成28年には24.2人、中学校の場合昭和31年当時1クラス47.3人だったものが平成28年には28.3人。
表―1 小中学の築年数や学級数、1学級の生徒数
学校
区分
|
建築後
年数
|
構造
|
土地
所有
|
学級数
|
1学年
学級数
|
1学級
生徒数
|
西武小
|
51
|
RC造
|
市
|
24
|
4.0
|
29.8
|
仏子小
|
37
|
RC造
|
市
|
13
|
2.2
|
22.2
|
西武中
|
48
|
RC造
|
市
|
8
|
2.7
|
22.0
|
野田中
|
29
|
RC造
|
市
|
10
|
3.3
|
35.7
|
実際はテレビで見ての通り、地方の過疎地では1~6年生合わせて25人で、1クラスにまとめて授業をしている事例にぶつかる。学年ごとのクラス数が減り、かつ1クラスの生徒数が減れば、教育の密度が高まって良いと思われるが、適正人数の先生の配置が出来なくなり、友達となるクラスメイトの数も減り、バライティに富んだ教育が不可能になってしまう。
西武地区の場合、表―2のように仏子小、西武中の生徒数が特に少なく、学年別のクラス数、クラスの生徒数も少ない。このため、今すぐではないが小・中学ともに2校のうちのどちらかに統合する案が提示され、それぞれどちらに統合するかによるメリット、デメリットも提示されている。通学の距離や防災拠点と言った面からの意見である。表-2右端の通り、15年先の推定からすると、18%前後の児童数の減少に過ぎないが、それにしても仏子小、西武中の生徒数が極端に少なく、先生の適正配置などを考え、統合の必要性はある。半面通学距離が延びる生徒も増えるというマイナス面がある。課題は多く、広く住民の意見を反映した計画にすべきである。
表―2 西武地区の小・中学の生徒数の動向
学校
区分
|
平成24年度
|
平成29年度
|
平成44年度推定
|
|||
実数
|
指数
|
実数
|
指数
|
実数
|
指数
|
|
西武小
|
752
|
100.0
|
716
|
94.4
|
617
|
82.0
|
仏子小
|
348
|
100.0
|
289
|
83.0
|
285
|
81.9
|
西武中
|
199
|
100.0
|
176
|
88.4
|
163
|
81.9
|
野田中
|
377
|
100.0
|
357
|
94.7
|
309
|
82.0
|
<追伸>2019年2月1日号の「広報・いるま」に掲載された最終案では、小学校は
現状のまま西武小、仏子小が存続、中学校は西武中学を改修し、野田中学を統合・・・となっている。なおその他については、図書館の西武分館はそのまま維持され、公立の西武保育園も現状通り維持される。西武公民館は地域の複合機能を備えた地区センターに移行・・・とのこと。市民説明会は西武公民館で2月16日(土曜)18~20時に。
上記説明会には200人以上の住民が出席し、会場は満員で当方などスライドで説明の最重要資料が不足し、もらえなかったほどだ。市の案に対し反対の意見が続出し、「小・中学の統合問題の結論は3月中にいそいで出すべきでない」のとの意見が多くの拍手を受けた。では統合問題のどこが問題なのか。
写真ー2月16日の西武公民館の説明会は満席
①野田中を西武中に統合するというが、野田エリアの新光や野田側で住宅建設が進んでいる。今後の住宅建設の余地も入間川の北側に多い。にもかかわらず野田中をなくし西武中に統合するのか。普通なら生徒数も多く,立地的に西武地区の中心に近い野田中に西武中を統合すべきではないか。
②児童の安全を第一に考えるべきだ。現在は幹線道際の90cmにも満たない歩道を登校する例もあり、統合以前にこうした危険から児童を守る対策が必要だ・・・新光や野田北部から西武中学に通うことになれば,幹線道路の299号と185号線、西武線を越えねばならず、危険度が増すという意味合いを含む意見。
③野田地区には、西武小ー野田中卒という絆が生まれている。こうした絆が壊れてしまう。
④むしろ小・中学一貫教育の良さも考え、仏子小ー西武中、西武小ー野田中の統合を進めるべきではないか。また入間川南部地区については、アミーゴと隣の自転車置き場なある用地を」まとめると、学校建設の面積要件を満たすので、ここに統合移転を考えてみるべきだろう。・・・西武中については、100mほどの距離に、崖崩れのおそれあり」という危険性もある。
⑤野田中敷地については、統合後に売却する予定のようだが、売りやすからい安易に西武中に統合することにしたのではないか。
⑥今日出た意見を十分汲み取り、かつ児童のアンケート調査も十分に行ったうえで判断すべきで、3月中に急いで結論をだすことはやめてほしい。 追加予定
市の側は地図という平面で見て、単純に統合案等を決めているきらいがある。実際はもっと地形や幹線道路、鉄道、河川といった障害物の存在、人家の張り付き、将来の人口増、地域の歴史なども配慮し、児童の安全確保、通学時間、子育環境の改善まで考える必要がある。もともと、小・中学校の設置に当たっては、地価の安さも考え人口密集地から離れた地域のはずれが選ばれているケースも多い・・・野田中や西武中も該当。これを無視し、地図上の平面距離だけで学区の統合を進めれば、通学距離も極端に伸び、児童の危険度も増してしまう。
西武中から北の新光のはずれまでは2.5kmある。実際の道路は西武中から直線に延びるものはなく、露地を鋭角的に曲がりながら登校することになり、三角形の斜辺でなく縦横の2辺の和に近くなり約1.41倍に伸びる。とすると3.5kmになる。速足で1分90m見当と思うが、西武中まで39分かかる。信号待ちなどを配慮すれば45分くらいでないだろうか。授業前にこれだけ歩かせるのは酷である。市では通学バスを出すというが、集会では「バス運行をどう実施するか先だろう」という声も出た。バスに乗らない中間的な地域の児童は、幹線道路や鉄道を越え、狭い路側帯の歩道を来る危険も増える。
隣の高倉小学校の他所の小学校への統合案となると、さらに地形上の配慮を欠いている。高倉地区全体が丘陵の高台部にあり西武線や16号で区切られている。他所へ通うには踏み切りや16号超えの危険も増す。地図という平面で見る行政判断の悪さが特に表れている。地元の小学校だけでなく公民館も統合でなくなれば、今後は若い世帯の流入は考えられず、高齢化ー人口減少の激しい地区になってしまう。
その地域に住んでみないと分からない要素があり、これを無視して考えてはいけないはず。
小中一貫校は飯能市に誕生
2月16日の市民説明会の際に、「統合し小中一貫校を」という意見も出た。実際、飯能市では31年4月に奥武蔵創造学園(奥武蔵小学校+奥武蔵中学校)が開校した。いままであった東吾野小学校、西川小学校、吾野小学校を統合し、これまでの西川小学校と吾野中学校を活用した「隣接型小中一貫校」とするのだ。生徒数は小学校74人、中学校54人。近くにある保育園も視野にいれた一貫きょういくだ。
山間地で人口も少なく、地域活性化の意欲的プランとして誕生したようで、教育先進国のフィンランドの実態もよく研究し活かしていくす方針のようだ。フインランドは、学習到達度調査によると2000年と2003年度とも世界トップだ。学校の規模が小さく70~150名で、9年間の一貫教育。教えることから「学ぶこと」へと改革し、「共同的な学び」と「考える力」の育成に力を入れている。またコンピュターの潤沢な配置、学校と図書館の連携のも力を入れ、国民の77%は1日平均1時間の読書をするという。図書館利用率も世界一だ。
地域活性化にあっても、今までの延長では解決できず、考える力を養い新たな創造が必要である。こうした中で、あらたな挑戦をする武蔵野創造学園の発展に心から期待したい。
すでに入間市のホームページで、表記問題の最終案を見た人も多いと思うが、見てないひとのため、その内容を紹介しておこう。統廃合等の実施時期は第1期2019~2028年、第2期2029~2038年、第3期2039~2048年の3期にわかれており、今すぐ全事業が推進される」わkwではない。
山間地で人口も少なく、地域活性化の意欲的プランとして誕生したようで、教育先進国のフィンランドの実態もよく研究し活かしていくす方針のようだ。フインランドは、学習到達度調査によると2000年と2003年度とも世界トップだ。学校の規模が小さく70~150名で、9年間の一貫教育。教えることから「学ぶこと」へと改革し、「共同的な学び」と「考える力」の育成に力を入れている。またコンピュターの潤沢な配置、学校と図書館の連携のも力を入れ、国民の77%は1日平均1時間の読書をするという。図書館利用率も世界一だ。
地域活性化にあっても、今までの延長では解決できず、考える力を養い新たな創造が必要である。こうした中で、あらたな挑戦をする武蔵野創造学園の発展に心から期待したい。
すでに入間市のホームページで、表記問題の最終案を見た人も多いと思うが、見てないひとのため、その内容を紹介しておこう。統廃合等の実施時期は第1期2019~2028年、第2期2029~2038年、第3期2039~2048年の3期にわかれており、今すぐ全事業が推進される」わkwではない。
最終決定案
1.西武小・仏子小の統合
第2期に仏子小学校は,廃止され、建て替えられた西武小学校に統合される。第3期工事で体育館を建て替える。
2.西武中・野田中の統合
第1期で西武中の校舎建て替え、第2期で野田中を廃止し西武中に統合。
① この統合については、第2期に伸ばし、2019年度から地域の人たちと通学上の安全性確保や防災・防犯等の課題について協議する。
② 学生数も多く、人口も延び、校舎も新しい野田中への統合を求める声も多かったが、災害時の避難場所確保からすると、入間川北側に西武小、南側に西武中と分散配置するのが適正。
③ 入間川の南に1つ、北側に1つの小・中一貫校の設置を・・・の声も出ていたが、児童・生徒数の減少に対する解決策にならず、導入は考えない。
3.その他の事業
① 西武学童保育室・西武第二学童保育室・仏子学童保育室は第二期事業で統合し、小学校に作り複合化。
② 西武中央保育所 第1期事業で改修。第3期に建て替え。
③ 西武地区体育館 第1期事業で改修。第4期に建て替え。
④ 図書館西武分館 第2期に改修。
⑤ 文化創造アトリエ 随時修繕にて対応。
⑥ 老人憩いの家(4施設) 活用促進、状況を見て転用・廃止。
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欄に入力 3ページめに2019の付いたものをクリップし開く。
高校中退で100店舗、年100億円の社長に!
仏子地区の再発見 自由放任主義の上に半をー子育ての基本
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