最寄り駅の乗降客数は地域の発展や衰退の大きなバロメーターと言える。仏子駅の平成2年から令和1年までの推移は別表のとおり。平成2年を仮に100%とすれば、令和1年は61%レベル。
仏子駅1日乗降客数の長期の推移
西暦
|
元号
|
1日平均
乗降人員
|
1990年
対比%
|
1日平均
乗車人員
|
1990年
対比%
|
1990
|
平成 2
|
17,737
|
100.0
|
8,877
|
100.0
|
1995
|
平成 7
|
18,021
|
101.6
|
8,993
|
101.3
|
2000
|
平成12
|
16,349
|
92.3
|
8,073
|
90.9
|
2005
|
平成17
|
14,856
|
83.8
|
7,370
|
83.0
|
2010
|
平成22
|
13,283
|
74.6
|
6,669
|
75.1
|
2015
|
平成27
|
13,235
|
74.6
|
6,645
|
74.9
|
2019
|
令和 1
|
10,879
|
61.3
|
5,465
|
61.5
|
2020
|
令和 2
|
7,760
|
43.8
|
3,895
|
43.9
|
2020年度はコロナ発生で異常年のため2019年を参考とする
乗降客数を支えるのは、背後の「広域仏子エリア」であり、その増減を左右要素は、
1.乗降客の減・・・①地域の人口減―他所への移転増、②車社会の進展、③高齢化による通勤客の減、④通学世代(主に大学・高校生)の減少、⑤電車利用の買い物客や観光客の減少を意味する。
2.乗降客の増・・・①地域に工場ほかの勤務拠点があるか、②地域の人口増、③通勤世代の増、④通学者世代の増、⑤電車利用の買い物客や観光客の増を意味する。
入間市全体とすれば、平成2年までは人口急増期で、これ以降は横ばいでまだ「人口
減」という深刻な状況ではない。仏子地区も似ているはず。問題は団地ができて40~
30年以上経ち、高齢化や少子化が進み、通勤・通学世代が急激に減少していることが、
大きな理由ではないか。車の普及はかなり前に頂点に達しており、あまり関係しないは
ず。工業団地もそれぞれ不便地区にあり、電車に乗らずマイカーの通勤が多く、乗降客数
への影響は少ない。
乗降客数の維持=仏子地区の活力・・・ととらえ、客数維持につながる抜本的な対策を
打つべきである。幸い西武線と他線の相互乗り入れが進み、横浜中華街にも直通で行ける
ようになった。逆もまた真なりで、「首都圏の観光客を集めやすくなった」「首都圏への
通勤客の定住地としての価値も向上した」ことになる。本ブログの目的も、地元の観光資
源のPR、住環境の良さのPRをし、仏子地区に人を呼び込むことにある。住環境がよけれ
ば、単に移住するだけでなく、出生する子供さんも多くなり、真の地域活性化につなが
る。
散歩や他の交流を通じ、新規移入の方3人を知ったが、1人は個人事業者の方で、60
才すぎて家族ぐるみで仏子の環境に惚れて移住。地域の文化活動にも積極的だ。もう一
人は70代後半で。息子さんが近くにすむため、1戸建てを購入し老夫婦2人で2千万円以上で戸建てを買って移住。「地元に理解が少なく、丘陵の陰のため日当たりが悪い」とこぼしている。もう一人の方は東京都心に家を持ちながら、毎日釣りがしたくて別荘用に集合住宅を購入。3人とも自然環境に惚れこんで移住した点は共通している。
30代、40代の若い移住者に会っていないが、若い世代は自然環境だけでなく、育児、教育、文化、買い物・・・と広い意味の生活環境の良さを望むはず。待機児童もほぼゼロに近いのが入間市の現状。不動産関係の人にも保育園、幼稚園、小学校の整備状況、遊園地、文化施設などの情報にも通じてもらい、PRしてもらう必要がある。
観光客の流入を図るには、市で発行の観光マップでは広域すぎて見落としが多い。仏子なり、野田、金子・・・と地域に分けた詳細なマップが欲しい。仏子駅なり、その他の駅が観光案内の拠点になるよう、協力をお願いすることも必要である。・・・別項目に「仏子エリアの観光ルート」を掲載済み。
追記
西武池袋線乗降客ランキング 全線と所沢―飯能区間の実数
平成30年度=2018年(やや古い資料)
順位
|
駅名
|
乗降客数
|
順位
|
駅名
|
乗降客数
|
1位
|
池袋
|
484,951
|
3位
|
所沢
|
99,994
|
2位
|
練馬
|
127,818
|
19位
|
西所沢
|
24,801
|
4位
|
大泉学園
|
86,759
|
11位
|
小手指
|
48,203
|
5位
|
秋津
|
80,316
|
20位
|
狭山が丘
|
25,626
|
6位
|
石神井公園
|
79,048
|
21位
|
武蔵藤沢
|
24,438
|
7位
|
ひばりケ丘
|
70,247
|
25位
|
稲荷山公園
|
9,592
|
8位
|
清瀬
|
69,382
|
13位
|
入間市
|
34,453
|
9位
|
保谷
|
60,672
|
24位
|
仏子
|
12,833
|
10位
|
東久留米
|
54,386
|
26位
|
元加治
|
6,890
|
12位
|
中村端
|
39,412
|
15位
|
飯能
|
6,890
|
所沢以東のランク上位の主要駅 所沢―飯能間