園児の夢を乗せる場に
地下鉄・丸の内線をかつて走っていた400形電車440号が、仏子駅東北200mほどの「あんず幼稚園」に保存されている。鉄道ファンでない無知な当方は、初め西武線の電車かと思っていた。「赤い電車」と愛称で呼ばれ、車内は現在タタミ敷になっているようだ。いつまでも、園児の夢を乗せる場であって欲しい。
写真① 園内の400形電車440号
電車に親しむと、時刻表片手に小学校5~6年でも四国や金沢まで1人旅も出来るようになるもの。旅になれると今度は大人になりロシア、中国、台湾、マレーシア、インドネシア、オーストラリアと世界を雄飛する職業にも進んで飛び込める・・・これが45歳の我が息子の姿である=某飲食店チェーン現地法人のジェネラルマネージャー。
丸の内線は池袋―荻窪間を走り、昭和29年1月20日に開通した。当初は300形、後に400形、500形と変化したようだ。横幅はいずれも280cmのはずで、写真②は3形式に共通したプラモデルである。幅当方は49年間、終点の荻窪に住んでいたので、さんざん400形にも乗ったことになり、展示されている車両にも1度は乗ったかもしれない・・・懐かしさがこみあげてくる。
300形は外国のウエスチングハウス社と三菱電機が技術提携して造ったようだが、器用な日本のことで、400形は準国産に近いはず。
なお、車両は西武線を走ってはこばれたのではなく、夜間トラックを利用して運ばれたようである。トラックの夜間搬送が最も手軽でローコストとのこと。
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