3月20日(令和4年)に、徳光和夫さん、田中律子さん、田中道子さん(モデル出身の女優)出演の「路線バスの寄り道の旅」が入間市、飯能市を背景に放映された。入間市が久しぶりに全国区になり、嬉しい限りである。だが、入間市の観光行政と重ね合わせて、ときに斜めから見る必要もある。 写真左:徳光 右奥:田中道子、手前・田中律子(テレビ)
まず徳光さんが、美女2人との待ち合わせ場所に選んだのが、旧・黒須銀行十旧・繁田醤油のある黒須の交差点付近。どちらの施設も黒須商店街で「お茶まつり」が開催されたとき公開されていて、私も建物の中に入った・・・だが、平素は非公開で説明者もいない。徳光さんが繁田醤油の玄関を開け、「誰かいますか」と声をかけてもしばらく返事なし。醤油の製造も営業も現在はここでしてないのだから当然。それでもしばらくして、御当主の奥さんと思われる方が現れ簡単な説明もしていた。
上:旧・黒須銀行
下:旧・繁田正油
問題は歴史的建造物のばあい、平素営業してないので採算上説明者を配置するわけにはいかない。だとすると、市で歴史や建物の案内のビデオを作製、雨露のかからない場所に再生設備を設け、見学者は200~300円程を投入すれば見られるようにする。5分ぐらいで終わる内容にしておけば、3人でも15分で見終わる。ちょっとした休憩タイム中に貴重な歴史の勉強ができる。市とすれば案内人の人件費より大幅に安くて済みもする。
このあと3人は入間市役所の観光課を訪ねる。市内の観光地を聞き出すためだ。市職員に歓迎され、ジョンソンタウンの推薦を受ける。ところがタウンまでのバスがない。徒歩でも5分ほどだからとのことで歩いて行くことになる。本来、「バスの旅」で、1分でも時間を倹約する必要があり、バスの旅の企画からすると真逆の選択なのだ。問題は遠方から観光客を引ける施設は、実際のところこのジョンソンタウンと三井のアウトレットしかない。アウトレットは類似のものが首都圏に複数ある。
入間らしい個性的な観光施設とすればジョンソンタウンしかない。にもかかわらず、駅に看板もない。彩の森公園、西洋館、黒須銀行、繁田醤油を含めた大看板くらいは入間駅に設置すべきである。また入間駅からするとジョンソンタウンは坂道を挟むため10分ほどはかかる。にもかかわらずバス便もなく、近くのバス停を「ジョンソンタウン」とする工夫も市がしてない。このため平日のジョンソンタウンは閑古鳥が鳴く時間帯が多い
真逆の選択をしたため徳光さんは、予定のバスにのれないため「もう遅れついでに、ゆっくりタウンを見よう」と滞在時間を大きく伸ばした。その代わりタウ・と比べン内の「米粉パンの店:コイガクボ」、「THE PORK SHOP」、「暮らしの家具店」、[Culture café Grandir」と4店舗を訪ね、食べたり買ったり。コイガクボは私の別のブログで「米粉パンはおせいじ抜きで美味だ.BKコイガクボに学べ」(2012・10.7)と紹介した店。消費減少に泣く米作農家から表象されても良い店。以前と違い広い喫茶コーナーも設け、タウン内繁盛店の一つである。
上:米粉パンのコエガクボ
下:商住一体のタウンの白い住宅
タウンはこのほかにも犬を連れて入れる喫茶があたり、野良猫を共有のペットとし登録、野外の小屋でかっている、住宅のみの建物もあり、商・住一体の賃貸住宅地で、全国で珍しい街区として表彰も受けている ・・・話題豊富な地区であり、もっともっと市として宣伝すべき場所なのだ。
このあとバスで市内の野田地区に移動。茶園で作業する丸中園の経営者のお宅に寄り待ち望んだ濃いいお茶を一杯飲み干す。本当はアウトレットほか2ケ所程を見て回る予定だったはずだが、時間が大遅れの中、飯能市の名栗地区にある「名栗温泉 大松閣」で山菜や川魚の料理を頂き、温泉―宿泊でバスの旅を終わる。飯能の多くの団体が「奥座敷」として使う料理亭であり旅館だ。私も懇談会と宿泊を一度ずつ経験している。
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