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2016年6月27日月曜日

狭山茶の中心は金子地区!

 味わい深く、日本一高価な手もみ茶も

 仏子駅から南に向かい加治丘陵を越えると、その先に展開するのは茶畑、また茶畑で、霜から茶葉を守るための送風機が何百と見える。クリーンセンターに近い交差点から見ると「狭山茶の中心地」の看板とともに「日本一の道標」の表示と共に、高さ4.1mもある「狭山茶場碑入り道」の石碑がやでも目に飛び込む。丁度、金子地区と東金子地区の境に近い。

写真① 日本一の道標=狭山茶場碑

 このエリアが狭山茶の中心であることは、加治丘陵の南の裾にある新久の龍園寺、中神の豊泉寺の二つにそれぞれ「狭山茶の記念碑」があり、「入り道」から2kmほど西に県の茶業試験所があることからも明らかである。 
           
写真② 豊泉寺境内の狭山茶記念碑

 入間市の平成29年から38年に至る総合計画ビジョンでも、「狭山茶の主生産地である金子地区を中心に広がる茶畑等を、農業生産地として、また景観地と保全していく」としている。入間市には茶生産者365人がいて、その作付面積は335haであるが、金子・東金子地区の生産者は209人(全体の57.3%)、219ha(65.4%)である。加治丘陵北部の西武地区は9人、6haに過ぎない。茶葉を作ったり仕入れて、加工・販売するのが茶業者と言えるが、入間市茶業協会100人のうち68人までが金子・東金子に属する。

 狭山茶の特徴はなにか・・・茶所とすれば日本の北限の地のため(今後温暖化の影響で北進の可能性あり)、ゆくりじっくり育ち、味わいが深いこと。「色は静岡、香りは宇治よ、味は狭山でとどめさす」と言われている。また火入れの面でも、ゆっくりじっくりの「狭山火入れ」がされ、甘く濃厚な味になるそうだ。

 第22回全国手もみ茶品評会で、金子地区の比留間園の手もみ茶が1等1席(農林大臣賞)に輝き、1kg100万円のプレミア価格もついた。普通100g5,400円の販売で、日本一高額とされている。

 ところでお茶は1番、2番、3番、4番茶・・・と静岡や九州だはときに4回収穫するが、狭山茶は1番茶で全収穫の78%、2番茶で残り22%ほどを採り、多くて2回で終わりである。このためもあり、全国レベルで見た荒茶の生産シェアーは0.75%と少ない。まず地元で大いに飲み、消費拡大につなげないと、生産がますます縮小してしまう。なにせ、加工機械は高度化しており、再投資の際には楽に数千万もかかるそうだ。

 消費者としては中元、お歳暮のギフトにはぜひ狭山茶を使い、他地区へのPRの一助にして欲しいものだ。また茶業者としても従来の商品にこだわらず、若者向けの商品開発にも留意して欲しいものだ。
ネットで「狭山茶の関連商品」を検索すると、ペットボトルも数点あり、ようかん、紅茶チョコレート、狭山茶コーラ、ロール状のケーキなども開発されている。狭山茶ソフトアイスなどもあるはず。これらと茶そのものを一ケ所に集めた観光の拠点施設+農産物販売所のようなものが「観光拠点」として意図的につくられないと景観のみ見て帰り、地元に一銭もお金が落ちないことになる。市内全域の自動販売機に狭山茶のボトルが並ぶようにならないものか・・・とも思う。

2016年6月24日金曜日

入間市の待機児童割合は2人=0.09%!


 万全な保育施設と幼稚園

地域活性化に必要なのは、主婦の職場も多く、子育て支援の体制が整っていることだ。やや古い統計だが、入間市の保育所の定員は2,298人で、待機児童の数は2人、定員に対する待機児童割合は0.09%で、ほとんど待機なしの恵まれた条件にある。まだまだ若い世代が移住してきても、収容可能なのではないか。

埼玉で待機児童数の最も多い川口市を見ると(主婦の職場も多いが、人口や幼児数も多い)、保育所の定員は6,003人、待機児童数103人、待機児童割合は1.72%である。

仏子エリアを小谷田、新久、仏子、野田、新光に限れば、まず認可保育園は・・・

            住所      電話      定員

茶々保育園(私立)  小谷田64  04-2964-5559   120

東金子保育所(公立) 新久487      04-2962-7881     90 

杏ほいくえん(私立) 仏子1113    04-2931-2000     90

西武中央保育所(公) 野田519      04-2932-2905     90

とある。総定員は390人である。


この他にも「許可外保育施設」もある。

おひさま家庭保育室  野田974           15

ほのぼのハニー保育園 新光233            30


  幼稚園は保育園(0~5才児を保育する児童福祉施設)と違い「3才から就学前の幼児をあずかる教育機関だが、仏子エリアには・・・

めぐみ幼稚園(私立)  小谷田1-7     04-2962-2300

武蔵野音大・武蔵野幼稚園 音大内  04-2932-1640

あんず幼稚園(私立)  仏子1089     04-2932-6464

元加治幼稚園(私立) 野田1585    04-2932-0184

 これらでは、働くしゅふのための延長保育をしているのが普通のようである。いずれにしても仏子地区は入間川や加治丘陵の自然とともに、保育施設にも恵まれた子育てに最適な環境の地と言えそうだ。

<保育園と幼稚園の比較表>    数字は全国

区分
保育所(保育園)
幼稚園
施設の性格
児童福祉施設(22,925か所)(H21.4.1現在)
学校(13,515園)(H21.5.1現在)
対象児童
0歳から就学前の保育に欠ける児童
(児童数:2,132,081人)(H21.4.1現在)
満3歳から就学前の幼児
(児童数:1,630,344人)(H21.5.1現在)
入所
市町村と保護者の契約(入所希望を配慮)
保護者と幼稚園との契約
開設日数
300日以上(春、夏、冬休みなし)
休日、祝祭日も対応
39週以上(春、夏、冬休みあり)
保育時間
11時間以上の開所
延長保育 13,300か所(平成17年度交付決定ベース)
 夜間保育 69か所(平成1811月)
 休日保育 798か所(平成18年度交付決定ベース)
4時間を標準
預かり保育 9,809か所(平成196月)
保育士(教諭)
の配置基準
0歳   3:1
1
2歳  6:1
3歳   20:1
4
5歳  30:1
1学級 35人以下
保育料
・市町村ごとに保育科を設定
・所得に応じた負担
・私立幼稚園は各幼稚園ごとに、公立幼稚園は市町村ごとに設定(低所得者に対する公的助成有(就園奨励費))
施設基準
保育室、遊戯室、屋外遊技場、調理室、便所
保育室、遊戯室、保健室、運動場、便所、飲料水用設備、職員室等
保育内容
保育所保育指針(養護+教育)
幼稚園教育要領(教育)



 前述の認可を受けずに保育を行なっている施設を「認可外」または「無認可」(以下、認可外保育施設とします)と表しています。認可外保育施設は、全国に7,348箇所あります。そして、177,231人の子どもが利用しています。(平成21331月現在)  現在では、市町村への「届出」が義務付けられています。


(追記)平成28年度の入間市の待機児童数は、規定が厳しくなったこともあるが27人。ワースト順位では県内市町村の17位。お隣の所沢市が26人で18位。

待機児童数の概要(埼玉) 年・月・日

市町村別

  令4・4・1

  令5・4・1

所沢市

            3

         33

狭山市

         19

         12

入間市

         10

            7

飯能市

            0

            0

日高市

            0

            9

県全体 

      388

      296




2016年6月8日水曜日

アミーゴで70人近くの「うたごえ」


 元気に歌いまくるー5月6日(月)


 「歌はまちを元気にする」がキャッチフレーズのアミーゴ恒例(第3回)の歌声の催しがあった。午前10~12時の開催。歌声リーダーは大城みほさん、ピアノ伴奏は湯本佳子さん。会場は平日なのに予定通りの70人近くで満員。75%が女性、25%が男性といった感じだ。

 体と胸をほぐす体操で始まり、大型スクリーンに出てくる歌詞を見ながら約30曲くらいを歌いまくった。童謡あり、唱歌あり、抒情歌あり。この間、大城さんは飛んだり跳ねたりの指揮で、楽しさ一杯。アミーゴ館長のトークも挟み、市民が一体になれる貴重な催しである。 

 当方でも80%までは記憶の中にある曲で、だれでもが参加しやすいのではないか。覚えたくても、長くて覚えにくい「花が咲く」も教わった。次の機会が早くくることを望んでいる。

  平成29年度の歌声が6月12日(月)10時から行われ、やはり70人ほどと満員。沢山の曲を歌え大満足!!

男声合唱団「白月(しろつき)」第4回公演


 繊細なハーモニーと若々しさ

ギターを弾く友人に誘われ6月5日(日)の14時から地元アミーゴのホールで開かれた上記「白月」の公演を聞きに行った。

白月のメンバー5人は、堀越進さん、杉貞人さん、小槻章光さん、吉冨達也さん、新井進さん。だれがテンール、バリトン、バスかもわからない始末だ。指揮者の小津準策さんは国立音大声楽科を出られ、桐朋学園大で指揮も学んだ方。少なくとも2010年から6年も練習を積んできており、レベルの高い合唱グループである。無料で聞かせていただくには申し訳ないくらい、繊細で美しいハモ二―だった。欲を言えば、さらに大胆で伸び伸びしたものであっても良いのでは。

驚くのは5人の年齢が70~90才で、平均年齢80.8才ということ。黒いワイシャツに黒のズボンの立ち姿は、若々しさに満ち、「やはり歌は脳や体を刺激し、若さを保つのに効果的」とアッピールしてくれたことだ。

曲は5人の方が青春時代に歌いこんだ、バイカル湖のほとり、黒い瞳、カチューシャ、菩提樹、野ばら、想い出のワルツ、比較的新しい「翼をください」「昴」など20曲ほど。作曲年代は1823~1980年の作品だ。

月2回、第2・4火曜にアミーゴで練習をしており、団員の加入を募っている。事務局電話:新井090-5550-0553、杉090-2219-7696

(平成28年6月記)



2016年4月22日金曜日

鼻笛の静かなブームを呼ぶ-野田在住の野田進さん


 鼻笛の演奏を聞かれた方も多いはず。いま静かな鼻笛ブームで、ここに紹介する野田在住の野田進さん(芸名・鼻笛笑遊)も老人ホームや各種サークル、小学校などから、演奏やレッスン指導を依頼され引っ張りだこである。なにせプラスチック、木、ブリキ、紙粘土、陶器など各種の素材で簡単に鼻笛が制作できる。野田さん自身も、写真のように様々な自作の笛を用意し、プラスティクのものなどを無料で配りながら教えており、小学生には長くは使えないが、型紙を切り抜いて作る紙の鼻笛を作ってもらい指導しているという。

写真① 入間川をバックに演奏中の野田さん


















写真② 野田さん手製の鼻笛各種
(上)最もポピュラ―なプラスチック製









 ノーズフルートと言われるくらいで、外国でもかなり古い時代から楽器の一つになっていたようだ。台湾、フィリピン、ハワイでは儀式で使用する横笛、縦笛形式の鼻笛もある。材質にもよるようだが、非常に高い音も出て、音域が広いのが特徴のようである。

笛を鼻と口に押しつけ、口を開いたまま鼻息を出せばピーと音が出、上手な人なら1時間もすれば1~2曲くらいのメロディを吹くことができるそうだ。楽器も自作できるものから、高くても1万円くらいまでと安い。このため「燎原の火のごとく、勢いよく普及しつつある」のもうなずける。

野田さんは、仏子地区における鼻笛演奏と普及推進の先達者で、また鼻笛演奏の第1人者であるモスリムさんとも、同じグループに属している。入間川の河原で演奏してもらっていたら、「あ、先日教えていただいた先生か?」と声を掛ける方がいるほど。

写真③ 野田さん
野田さん自身は、東京に住宅を持つが、郊外地に憧れの野田に移り住んで2年数か月とのことだが、「仏子地区の環境は最高ですね。自然も人情も豊かで、こんな住みよいところはない」と語り、老人ホーム、各種集会、小学校などでの無料の演奏やレッスンをさらに広く進めたい意向である。

必要であればどしどし下記電話に演奏ほかの連絡を。童謡他を歌ったり、太鼓の演奏も間に挟むことも可能である。また童謡コーラスグループとのタイアップ公演も考えている。
連絡携帯電話:090-3521-1422 野田 進

2016年4月12日火曜日

古民具=農具やはた織機を見る(他所の例)!

 仏子地区でも明治以前の経済の中心は農業(養蚕を含む)だったし、明治期の産業革命の一端を担ったのが、絹織物、綿織物などで、これらに関する古民具が、現存する土蔵(約20基)に眠っているはず。ぜひ名乗り出て欲しいし、この場でも地元古民具の紹介をしたい。

 しかし今のところその機会がなく、小・中学生の皆さんにも見てもらうため、また「昔目で見たこともあり、懐かしさを感じる高齢世代」にも見てもらいたく、長野県伊那市高遠町にある「高遠町民族資料館」や埼玉県の「三芳町民俗資料館」で展示されている古民具の写真を紹介する。農具については、第2次大戦のあとの昭和20年代ぐらいまでは、使われていたものが多いのではないか。

写真① 上段の右は田を滑らしながら作業する田の除草道具。 左の又の開いたものは稲刈り機。下段右は馬や牛に引かせる田の表面をならす道具(馬鍬)。


















写真② 中央は荷を背負うための道具。左は草鞋(わらじ=靴の代わり)
















写真③   手前はイネの脱穀用の千刃。その左はイネの足踏み脱穀機。奥は米の選別用ふるい。























写真④ 手前は千刃に連動したふるい。 奥は足踏みで風を送る米や麦の選別機。














写真⑤ 足踏みの縄ない機














写真⑥ 野菜や果物、桑の葉など収穫物を入れる背負い篭など。























写真⑦  各種篭と耕作用具、落ち葉搔きの道具。












写真⑧ はた織機

















写真⑨ はた織機


















写真⑩ 絹糸のつむぎ道具や撚糸などの生糸関係品。


2016年4月7日木曜日

「里の家」(仏子284-10)は宅老所の湯・楽施設!

 お年寄りが楽しく暮らせ、育児環境も整った町こそが、今後も人が移り住み、「活力を持ち続ける町」と言えるのではないか。前者については老人ホームも大切だが、在宅介護を支えるデイサービスに沿った老人の楽しめる憩いの場が必要である。

 仏子のばあい、その一つがデーサービス・。宅老所の「里の家」である。宅老所とは「民家などを活用し、家庭的な雰囲気のなかで、一人一人の生活リズムに合わせた柔軟なケアを行っている小規模な事業所」を指すようである。
写真① 案内パンフの一部。右の中段はヒノキの風呂

「里の家」のばあい9~16時の営業で休みは日曜と12月30日~1月3日のみ。9時半に訪ねると、すでに駐車場の車は送迎車ほかでほぼ満杯。施設の送迎車が充分あり、体が不自由でも来ることができる。施設内をのぞかせてもらったが、要介護者やそれ以外のお年寄りが、25人ほどもくつろいでいたが、みんな血色もよく、明るい顔だった。 

なにせ、施設内にはヒノキの浴槽もあって、からだが不自由でもユウタリと入浴できる。湯上り後は健康チェック、リハビリ、マーサージ、針、灸なども行ってくれ、ときにボランティアと碁なども楽しめる。昼食も頼べば用意してくれる。「ゆっくり入浴」「おいしい食事」「安心・くつろぎ」「楽しいリハビリ」がキャッチフレーズである。

要介護者ばかりでなく、元気なお年寄りの利用もOKで、送迎車が自宅まで迎えに来てくれる。要介護者は担当のケアマネージャーに相談するか、当事業所に直接連絡すれば、利用法を教えてくれる。 TEL:04-2932-7002、FAX:04-2932-7003である。


写真② 施設の正面 
施設は1階建てで約215.8㎡(約65.4坪)、従業者は実質12.5人、1日平均47人ほどの利用者。利用料は要介護のばあい1~5という程度により、また利用時間数により差があり403~1,197円と差がある。入浴介護ほかリハビリ等は50~150円の追加料金。またおやつ代、食事代、交通費も別料金。ちなみにおやつ代+食事代は650円。

いずれにしても、今後在宅介護が広がりを見せるはずで、関係家族の負担を少しでも軽減する意味で、「里の家」は貴重な存在である。