写真① ふるさと納税を訴える市のパンフ表紙
送金後に、女性の方がわざわざ電話で「余分の400円はふるさと納税分として処理していいですか」と連絡してきた。即座に「いいですよ」と答えたが、電話で連絡をとれば「また電話代がかかるのに」と、その丁寧さに驚いた。
三好市は徳島県の西に位置し山間地の市で、面積はすこぶる広く、県全体の1/5にもなるように思う。平成31年2月現在の人口は26,140(入間市は3月現在148,400)、世帯数は12,708(入間市65,458)である。入間市に比べれば両数字ともに5分の1以下の規模である。
電話のあと、しばらくして黒川征一市長の礼状とともに、「ふるさと応援寄付金―お礼の品リスト」が届いた。ふるさと納税については、過剰なお礼品が新聞・テレビで問題になっているが、10,000円以上、30,000円以上、50,000円以上、100,000円以上・・・と段階を分け、計29品の返礼品のリストが同封されていた。すべて自県内の産物であった・・・たとえばミカン、米、日本酒、ユズの醸造品、黒毛和牛セットなどである。
写真② 市広報2018年3月号のトップ特集記事
写真② 市広報2018年3月号のトップ特集記事
それだけでない。また数日後に「みよし市報」とともに、A4版16ページ分に相当する三好市のカラー印刷のドライブマップ(実際は裏表印刷の8つ折り)まで送ってきた。ふるさと納税は別として家族旅行に来てください・・・とのメッセージである。400円のふるさと納税をしたに過ぎない私に対しても「大切な県振興の見込み客」と見てアプローチする熱心さに心打たれた。
写真③ ドライブマップの表紙
写真③ ドライブマップの表紙
写真④ ドライブマップ
に記されたグルメ料理
「みよし市報」は30ページ。いるま市報は26ページとやや薄いだけでなくお知らせ欄が多く読み物が少ない。みよし市報2018年3月号では、「かずら橋を次世代に」という巻頭特集が5ページにまたがり組まれている。12枚の写真、7枚の絵も挿入され、自然木と綱で作る伝統の架けかえ橋(3年に一度の)の内容が充分にわかる。他にも「地域おこし協力隊―活動報告」(1p)、「活躍する三好市の子どまたち+関連記事」(4p)「三好市医師会市民公開講座」(1p)といった読みものがある。「おたんじょうびおめでとう!」という半ページに満たない欄で、7人の子供さんが紹介され、それぞれに激励の短文もついている。地域への密着ぶりもわかろう。
「ドライブマップ」は実にすばらしい。A4×8面の裏表で計16面だが、全体の裏面(8面分)は巨大な三好市の観光地図。表面には35の観光名所や25ほどのご当地グルメ料理、地場産のギフト用の逸品が出ており、他にも体験プランなども紹介されている。このドライブマップ1つ持って出れば、三好市の楽しい旅ができる。
いずれにせよ、市のやる気がみなぎっている。入間市のばあい田中龍夫市長は地域の祭りや敬老会などしばしば顔を出してくれるが、職員が地域に活発に出て市政の問題点を拾うとか、窓口で収集した市民の声を市政に反映する・・・と言った姿勢に欠けている。だから最近の公共施設マネージメントの集会においても、かなりの市民感覚との乖離が指摘された。
私自身、1昨年春に写真13入りで10ページの、6分野の市活性化の提案書も提出したが、なんら末端部署からの問い合わせもない。10年前には、当時の木下博市長宛に「市内の道の駅と農産物直売所設置の提案」をしたが、数日後に当時の商工観光課、農業振興課?の課長さんほか4人の集まる席でレクチャーをするよう呼ばれた。今回は要素の違う6つの提案であり、6つほどの課に関係しているのにどこからもお呼びがない。いくら公共施設マネージメントの地域説明会で忙しいとは言え、「市民の声に耳を傾ける」という熱意に欠けている。三好市のような意欲的な職員が増えるかいなかは、田中市長の双肩にかかっているのでは。
いずれにせよ、市のやる気がみなぎっている。入間市のばあい田中龍夫市長は地域の祭りや敬老会などしばしば顔を出してくれるが、職員が地域に活発に出て市政の問題点を拾うとか、窓口で収集した市民の声を市政に反映する・・・と言った姿勢に欠けている。だから最近の公共施設マネージメントの集会においても、かなりの市民感覚との乖離が指摘された。
私自身、1昨年春に写真13入りで10ページの、6分野の市活性化の提案書も提出したが、なんら末端部署からの問い合わせもない。10年前には、当時の木下博市長宛に「市内の道の駅と農産物直売所設置の提案」をしたが、数日後に当時の商工観光課、農業振興課?の課長さんほか4人の集まる席でレクチャーをするよう呼ばれた。今回は要素の違う6つの提案であり、6つほどの課に関係しているのにどこからもお呼びがない。いくら公共施設マネージメントの地域説明会で忙しいとは言え、「市民の声に耳を傾ける」という熱意に欠けている。三好市のような意欲的な職員が増えるかいなかは、田中市長の双肩にかかっているのでは。