仏子のばあい、その一つがデーサービス・。宅老所の「里の家」である。宅老所とは「民家などを活用し、家庭的な雰囲気のなかで、一人一人の生活リズムに合わせた柔軟なケアを行っている小規模な事業所」を指すようである。
写真① 案内パンフの一部。右の中段はヒノキの風呂
「里の家」のばあい9~16時の営業で休みは日曜と12月30日~1月3日のみ。9時半に訪ねると、すでに駐車場の車は送迎車ほかでほぼ満杯。施設の送迎車が充分あり、体が不自由でも来ることができる。施設内をのぞかせてもらったが、要介護者やそれ以外のお年寄りが、25人ほどもくつろいでいたが、みんな血色もよく、明るい顔だった。
なにせ、施設内にはヒノキの浴槽もあって、からだが不自由でもユウタリと入浴できる。湯上り後は健康チェック、リハビリ、マーサージ、針、灸なども行ってくれ、ときにボランティアと碁なども楽しめる。昼食も頼べば用意してくれる。「ゆっくり入浴」「おいしい食事」「安心・くつろぎ」「楽しいリハビリ」がキャッチフレーズである。
要介護者ばかりでなく、元気なお年寄りの利用もOKで、送迎車が自宅まで迎えに来てくれる。要介護者は担当のケアマネージャーに相談するか、当事業所に直接連絡すれば、利用法を教えてくれる。 TEL:04-2932-7002、FAX:04-2932-7003である。
写真② 施設の正面
施設は1階建てで約215.8㎡(約65.4坪)、従業者は実質12.5人、1日平均47人ほどの利用者。利用料は要介護のばあい1~5という程度により、また利用時間数により差があり403~1,197円と差がある。入浴介護ほかリハビリ等は50~150円の追加料金。またおやつ代、食事代、交通費も別料金。ちなみにおやつ代+食事代は650円。
いずれにしても、今後在宅介護が広がりを見せるはずで、関係家族の負担を少しでも軽減する意味で、「里の家」は貴重な存在である。